キックボクシング
レポート

【ONE】アラゾフがグレゴリアンに5R判定勝ちでキック70kg王座初防衛、G王者ムスメシがMMA王者ブルックスを腕十字葬、タワンチャイがキリアの腕を折る左ミドルTKOで10月ムエタイ戦でスーパーボンと対戦、リネカーが残り4秒TKO勝ち、スーパーガールが判定勝ち、ブシェシャ敗れる

2023/08/05 09:08

▼第6試合 キャッチウエイト(-53.5kg)キックボクシング 3分3R
〇“スーパーガール”アンナ・ジャルーンサック(タイ)
[判定3-0]
×ララ・フェルナンデス(スペイン)

 スーパーガールことアンナはONEで活躍しているワンダーガール・フェアテックスの妹。2020年2月の『RISE GIRLS POWER 2』に16歳で初来日しており、キム・スヨンに強烈なワンツーで判定勝ちを収めた。ONEには2020年9月から参戦し、ミラグロス・ロペスにKO勝ち、エカテリーナ・ヴァンダリーバに判定勝ちと連勝していたが、2023年1月にスタンプ・フェアテックスに判定2-1で惜敗。この試合は両者の対戦相手が欠場となったため急遽組まれたものだった。

 フェルナンデスは2021年アマチュアムエタイIFMA世界選手権で銅メダルを獲得。プロデビューは2011年11月でデビュー戦から5連敗を喫し、2018年には『Enfusion』に参戦するも2連敗。

 しかし、その後は連勝して2019年11月にはISKAオリエンタルルール世界スーパーフェザー級王座を獲得。2020年3月にはWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得した。

 ONEには2022年7月から参戦し、いきなりONE女子アトム級ムエタイ世界王座決定戦をジャネット・トッドと争ったが判定負け。2戦目は12月にダンコンファーに判定勝ちも、2023年7月のペッティージャー・オーミークン戦では1Rわずか26秒でTKO負けを喫した。戦績は41勝15敗3分。

 1R、アンナの強烈なワンツーでスタート。前に出るのはフェルナンデスだが、すぐにアンナがワンツーで押し返す。アンナの右ストレートでグラついたように見えたフェルナンデスだが、右ローを蹴りながら前へ出る。両者ともワンツー・ミドルを繰り出す中、アンナの右ストレートが鋭く放たれる。フェルナンデスは左ミドルに加えて左ボディ。フェルナンデスの右ローも決まる。

 2R、手数で前へ出るフェルナンデスに一発の重い右ストレート&右ボディストレートのアンナ。ワンツーから右ロー、ワンツーから右ミドルにつなぐフェルナンデスを右ストレートで仰け反らせるアンナ。強い右ボディストレートに下がるフェルナンデスへアンナが連打をまとめた。

 3R、いきなり右ボディストレートを打つアンナ。フェルナンデスは右ローを蹴っていくが、アンナが右ストレートを当てる。右ローにつなぐコンビネーションで前へ出るフェルナンデスにアンナが下がり始めるが、右ミドルと左ボディを打ち返す。

 完全にペースダウンしたアンナへフェルナンデスが左フックからの右ロー、カウンターの左ボディ。さらに右ストレートが顔面を捉える。アンナも下がりながら右ミドル&ワンツーで抵抗。

 3Rは危ない場面もあったが、判定3-0でアンナが勝利を収めた。アンナは「誰とでもやるけれどベルトが欲しい」とタイトル挑戦をアピールした。

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