キックボクシング
レポート

【ONE】アラゾフがグレゴリアンに5R判定勝ちでキック70kg王座初防衛、G王者ムスメシがMMA王者ブルックスを腕十字葬、タワンチャイがキリアの腕を折る左ミドルTKOで10月ムエタイ戦でスーパーボンと対戦、リネカーが残り4秒TKO勝ち、スーパーガールが判定勝ち、ブシェシャ敗れる

2023/08/05 09:08

▼第8試合 フェザー級 キックボクシング 3分3R
〇タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)※ONEムエタイ世界フェザー級王者
[2R 0分29秒 TKO]

×ダビッド・キリア(ジョージア)

 タワンチャイは地方で試合経験を積んだ後、14歳でルンピニースタジアムに上がった。2018年にはクラップダムを3度破り、同年のルンピニースタジアム・オブ・ザ・イヤーとタイ国スポーツ局ファイター・オブ・ザ・イヤーなど4つの年間MVPを受賞。シントンノーイ、ヌンラーンレック、センマニー、モンコンチャイ、フェラーリらにも勝利を収め、2021年5月にONE初参戦。

 2022年9月、ONEでの5戦目でペットモラコットを破りONEムエタイ世界フェザー級王座を奪取した。長身を利したフィームー(テクニシャン)で、近代ムエタイでも1、2を争う実力者&人気選手。

 2023年2月にジャマール・ユスポフを1Rわずか49秒、ローキックでKOして初防衛に成功している。戦績は129勝31敗2分。また、10月7日の『ONE Fight Night 15』ではスーパーボンを挑戦者に迎えての2度目の防衛戦が決定している。

 キリアは9歳から芦原空手を学び、ゴールデン・グローリーではセーム・シュルトのトレーニングパートナーを務めた。15歳でキックボクシングを始め、2011年からはGLORYに参戦。2014年3月にはアンディ・リスティをKOで破り、GLORY世界ライト級王座に就いた。

 2015年からは『Kunlun Fight』に参戦し、シッティチャイやジョムトーンと対戦。ONEには2021年2月から参戦し、エンリコ・ケールには勝利するも4戦して1勝3敗。ここ2戦はフランスとドイツの大会で勝利している。戦績は39勝(18KO)20敗1分。

 1R、サウスポー構えのタワンチャイと、オーソドックス構えのキリア。右ローから入るタワンチャイ。キリアは左前手ジャブも空振り。右前蹴りと距離を保つタワンチャイ。さらにインロー、ミドル。

 ガード固めて圧力をかけるキリアの左フックは再び空振り。タワンチャイは左に回って左ミドルを当てる。右ストレートでロープに詰めたキリアだが単発。左ミドルが当たるタワンチャイ。さらにキリアの入りに左ストレートも。タワンチャイのラウンドに。

 2R、先に左ミドルハイはタワンチャイ。そして左右の前蹴りで寄せ付けず。キリアの左フックをかわすと、左ミドル! 一瞬下がるキリアは再び前に出るが、タワンチャイは左回りで左ヒザ! 今度は右に回っての左ミドルと、左の攻撃を上下に散らす。

 キックボクシングルールでも左の蹴りで距離感を制するタワンチャイ。キリアは左前蹴りからの入りで詰めての左右をさばくタワンチャイは左ミドル。しかしそこにキリアは右ストレートを返す。

 3R、左ミドルから入るタワンチャイ。さらに左インロー。左ミドル! 左ミドルを腕で受け続けたキリアは右腕が上がらず。左手を挙げて続行不可能アピールし、レフェリーが間に入った。キリアは右腕が折れたか。添え木をつけてタワンチャイの勝ち名乗りを聞いた。

 5万ドルのボーナスを獲得したタワンチャイは、次は10月6日のフェザー級ムエタイルールでのスーパーボン戦に向かう。

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