自分がやりかえしたのは、間違っていたと思う
──そんな状況下、YouTubeで言ってもいない言葉に変換されたのが発端だったのですね。あの動画に関しては、クレベル選手のユーモアが伝わらなかった場合に、お金について触れたりしていることで誤解されてしまうというのも理解はできます。ただ先ほど言っていた通り、最初にパトリッキーに『悪口を言ってる』と絡まれた時にも、パトリシオの試合に対してのリアクションも含めて、クレベル選手に説明の余地がなかったことは分かりました。その後に、彼らの誤解を解こうとすることよりも、パトリッキーの行動によって尊厳を傷つけられたことに対してのやり返すという気持ちの方が大きくなってしまったのですね。
「もちろん、自分がやりかえしたのは間違っていたと思いますけど、それは自分のホームだったり、スピリット、プライドを守るために仕方のないことでした。それから、自分はあそこで喧嘩して、その場で終わっていたつもりでした。向こうが突き飛ばしてから始まったことで、自分が蹴ってやり返して、そのあとみんなでワーッと喧嘩して。ところがトラブルの後、帰った彼らは大会後に急に、SNSで言い始めたり、ブラジルに発信し始めたりと、自分を悪く言う行動を始めました」
──クレベル選手としては喧嘩両成敗でこの話は終わったと思っていたのに、彼らがどんどん発信し始めて、事実でないことが拡散されていることに驚いたということですか。
「彼らは自分を馬鹿にしたまま日本から去って、そのあとにインターネットで自分を笑いものにしている、そういう状況です。自分としても、ファイターとしてできるだけポジティブなことを発信したいのですけど、今こうしてネガティブな話をしなくてはいけないことも喜ばしくないですし」
──なお、控室に乗り込んだのは第5試合後の休憩時間で、第8試合の朝倉未来選手はまだ試合前だったのですね。
「そうです」
アド あとで聞いたのですが、ちょうどその際に朝倉未来選手はトイレに行っていたようで、控室に戻ってきた所で、乱闘が起きている事に気づいて、部屋に入らずに、関係者が別の場所に誘導したとの事でした。