▼第7試合 フライ級 5分3R
〇関口祐冬(同級世界2位/修斗GYM東京)56.5kg
[判定3-0] ※29-28×3
×内藤頌貴(同級世界5位/パラエストラ松戸)56.6kg
修斗フライ級を代表する同級世界2位の関口祐冬と、同級世界5位の内藤頌貴のマッチアップも決定。
変則的な打撃スタイルで人気の関口は「ROAD TO UFC」で勝利を挙げた内田タケルを腕十字に極めて5連勝を飾るも、前戦ではストロー級世界王者・新井丈から売られた喧嘩を買って判定負け。2019年6月に平良達郎に敗れて以来、約4年ぶりの敗北を味わった。今回は4カ月ぶりの再起戦となる。
対するは、虎視眈々と王座を狙う内藤頌貴が約7カ月ぶりに復帰。2021年7月に階級上で戦ったRIZIN、2022年7月の山内渉戦の判定負けから、2022年11月の前戦では高岡宏気に判定勝ちを収めている。前後左右の動きで相手を誘い込み、右利きサウスポーから繰り出す前手、さらに左ストレートで仕留めるカウンターを得意とし、試合の流れを計算出来る試合巧者だ。
意外にも今回が初対決となる両者。関口は頭を振って相手のパンチをかいくぐりながら、パンチとレスリングを織り交ぜて戦うスタイル。内藤はより打撃よりで相手のテイクダウンを切って削り、勝利のうち半分をKO・TKOで仕留めている。スタイルは全く異なるがハイレベルな試合展開に期待がかかる。
山内vs.ヤックルの勝者と関口vs.内藤の勝者が次戦で当たることは必至。このサバイバルマッチを勝ち抜いた者だけが次のステージに立つ資格を得る。ここで勝たなければ意味がない。“見えないトーナメント”を制するのは誰か?
関口祐冬「前回、情けない試合をしちゃったんで、今回は熱い試合を約束します」
内藤頌貴「いいカードがいっぱいありますけど、第7試合の僕たちが一番、潰し合えると思うので、ぜひ観て行ってください。よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの内藤に、関口のスイッチに左カーフ。オーソに戻す関口にジャブ&ロー。組む関口は金網に押し込み。しかし、内藤は肩パンチで突き放し、インロー。関口の水面蹴り、センチャイキックをディフェンス。
2R、関口のシングルレッグを切る内藤。左で差して押し込む関口を突き放して、サウスポー構えの関口に左ロー。内藤の打ち終わりに右を当てた関口は、ノーガードで顔を前に内藤を誘い、残り10秒で打ち気で前に出てきた内藤にカウンターのダブルレッグテイクダウンからパウンドでホーン。
3R、左右の足をシャッフルする関口に、右ローは内藤。前に出るとカウンターのダブルレッグテイクダウンも押さえ込みに固執せず。立つ内藤に後ろ廻し蹴りはかわされるもバックフィストを当てる。内藤は詰めてのヒザを当てると関口のシングルレッグを切って、左ロー。しかし詰める関口は最後にシングルレッグから巧みにパウンドを畳みかけてホーン。
判定は3-0(29-28×3)で勝負所でポイントを得た関口が勝利。「判定ばっかで情けないですけど、次の試合で勝った人とタイトルマッチをやらせてください」と語った。