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2023年8月26日(土)シンガポール・インドア・スタジアムにて開催される『UFCRファイトナイト:ホロウェイ vs. ザ・コリアンゾンビ』。そのメインイベントでは、UFCフェザー級ランキング2位の元王者マックス・ホロウェイと、同7位の“ザ・コリアンゾンビ”ことジョン・チャンソンが激突する。
翌27日(日)には同所にて『ROAD TO UFC シーズン2』の準決勝も決定。アジア全域から集結したファイターが、UFCとの契約をかけて競い合うトーナメント戦で、フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級で熱戦が繰り広げられている。
日本からはフライ級で鶴屋怜(vs.マーク・クリマコ)、バンタム級で上久保周哉(vs.シャオ・ロン)、フェザー級で神田コウヤ(vs.リー・カイウェン)、ライト級で原口伸(vs.バテボラティ・バハテボラ)の4選手が1回戦を勝ち上がっている。準決勝ではどんなファイトを見せるか。各階級の優勝者は、UFCとの契約を勝ち取ることになる。
そんなベスト4進出者たちに、まずは今回のフライ級トーナメントについてUFCファイターたちがコメントを寄せている。
UFCフライ級12位のス・ムダルジ(中国)、7月8日の『UFC 290』で今後のキャリアに重要な1勝をもぎ取った平良達郎(日本)、そして『ROAD TO UFCシーズン1』で優勝してUFCとの契約を勝ち取ったパク・ヒョンソン(韓国)が、『ROAD TO UFC シーズン2』フライ級準決勝の展望について語っている。
▼RTU準決勝 フライ級(56.7kg以下)5分3R
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(フィリピン)
▼RTU準決勝 フライ級(56.7kg以下)5分3R
ジー・ニウシュイエ(中国)
チェ・ソングク(韓国)
◆ス・ムダルジ(16勝5敗、中国・四川省)※UFCフライ級12位
「鶴屋とジー・ニウシュイエに注目」
「トーナメントに出場するフライ級の選手に注目している。鶴屋怜は若いけれど、レスリングとBJJ(ブラジリアン柔術)の才能にあふれている。彼はファイナリスト(決勝進出)に向け、大きなチャンスがあると思う。
ジー・ニウシュイエはチームメイトで、彼の次の対戦相手は、同じくチームメイトであるチウ・ルンと対戦経験のあるチェ・ソングクだ。チウ・ルンとジー・ニウシュイエとは一緒に育ってきたから、チウ・ルンも自分も、どうすればチェに勝てるか、ジー・ニウシュイエと一緒にたくさん考えている。
ジー・ニウシュイエはチェよりもアグレッシブでオールラウンダーだと思うから、1回戦とはまったく違う試合展開になるだろう。きっとジー・ニウシュイエは自分がフィニッシャーであることを世界中に示してくれると思う」
◆平良達郎(14勝0敗、日本・沖縄)※UFC4連勝中
「鶴屋vs.クリマコは上を取った方が有利に。最後は怜が極める。中国のジー・ニウシュイエがソングクより有利」
「(鶴屋)怜とマーク・クリマコ選手の試合については、どちらも寝技が得意な印象があり、どちらも相手を寝かせればどんどんアグレッシブに攻めて一本を狙いにいくスタイルだと思います。だから、どちらが上を取るかで、上を取った方が有利になる試合展開が予想されるので、僕的にはレスリングで上回っている怜がすごく有利なんじゃないかと思っています。上を取ってパウンドなどで削りながら、最終的には何かしらのサブミッションを極めてくれるんじゃないかと思っています。
もうひとつの準決勝では中国のジー・ニウシュイエと、韓国のチェ・ソングク選手が戦いますが、1回戦を見た限りでは、逆にこちらの2人はストライキング(打撃)が中心の選手なのかなという印象です。チェ・ソングク選手は前回の『ROAD TO UFC』で決勝まで進んでいて、僕が出た2月のUFC APEXのイベントで決勝戦があったので、そこで試合をしていたのを覚えています。技術などトータル的に優れたファイターだと思いますが、1回戦の動きを見た感じだと、中国のジー選手の方がアグレッシブネスだったり、対応力だったりが少し上回っているように思うので、決勝に進むという点ではジー選手の方が少しだけ有利なんじゃないかなと思います」
◆パク・ヒョンソン(8勝0敗、韓国キョンギド)ROAD TO UFCシーズン1優勝・UFCフライ級ファイター
「鶴屋怜が優勝すると予想、ただ、最近の中国人ファイターの勢いはとても良い」
「ROAD TO UFCシーズン1での経験は、大変だったけれど楽しかったし、短期間でたくさんの試合を戦い、このトーナメントを通して大きく成長できたと思っている。当時は大変だったけど、今思えば楽しかったし、貴重な経験だった。シーズン2の1回戦は知っているフライ級ファイターが多かったから見ていて楽しかった。
鶴屋怜はマーク・クリマコに勝つと思う。彼はサウスポーで、マークよりフィジカルもレスリングも上回っているから、グラップリングの応酬では勝っていると思う。マークもMMA全般が得意だから、試合が楽しみ! フライ級のトーナメントは鶴屋怜が優勝すると予想している。
チェ・ソングクがジー・ニウシュイエに判定で勝利すると思う。シーズン1の決勝で自分がチェと戦った経験を踏まえると、彼はジー・ニウシュイエよりも総合的に優れていると思う。ただ、最近の中国人ファイターの勢いはとても良いから、ワクワクしながらこの対戦を見るつもり!」