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【UFC】平良達郎が堀口恭司以来、8年半ぶりのUFC4連勝! レフェリーとの会話は「“もっと強く打ちなさい”と言っているのかと」

2023/07/10 11:07
 2023年7月8日(日本時間9日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』が開催され、日本の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)がエドガー・チャイレス(メキシコ)との130ポンド契約試合で判定3-0(29-27×3)で勝利。堀口恭司がマークして以来、約8年半ぶりのUFC4連勝を飾った。日本勢のUFC4連勝は岡見勇信、水垣偉弥、堀口恭司に続く4人目。平良はプロデビュー以来、MMA無傷の14連勝となった。  2週間前のフロリダのジャクソンビルでの大会での対戦相手の体重超過により、試合がキャンセル。この日のラスベガス大会に急遽、参戦が決まり、10勝4敗中、白星のすべてで決着しているフィニッシャーを相手に、1Rに左フックを浴びてフラッシュダウンしたものの、ギロチンチョークを抜けて、ポジションを奪取。その後もテイクダウン&コントロールからパウンド、ヒジ打ちも落としてオクタゴン4連勝を決めた。  試合後の会見で平良は、その12-6エルボー(ヒジを時計の真上・12時から真下6時に落とす)によるヒジ打ちで、ハーブ・ディーンレフェリーと身振り手振りで試合中にかわした会話について問われ、「ヒジ打ちを注意されてるのは分かったんですけど、角度がダメなのか、“もっと強く打ちなさい”と言っているのか、どっちか分からなかったです」と答え、米国MMAファンの間で話題となっている。  ともあれ、130ポンド契約で2回の連続の追い込みと水抜きも行った平良は、4戦目をクリア。いよいよ次戦ではフライ級ランカーとの試合が約束されているという。  会見で平良は、8月26日のUFCシンガポール大会出場にも意欲を見せたが、ランカー勢も軒並み試合が決まっており、1カ月半の連戦は陣営も否定しているため、年内のランカーとの対決に向け、今回、見つかった課題に取り組むことになる。  日本のファンに向けて、「今日の試合を終えて、思うところはいろいろあるし、自分のなかでももっとどうすればよかったとか、ほんとうにたくさんのことを学べたし、これを持ち帰って、また松根(良太)さんたちチームで強くなる」と語った平良は、11日に帰国予定も、ラスベガスで予定の飛行機の便に乗れず。IN-N-OUTバーガーを食して、再び帰国の途につく予定だ。会見での一問一答は以下の通り。 [nextpage] 僕の黒いマウスピースに当たっちゃいました ──ラスベガスのTモバイルアリーナで有観客の前で試合をした感想は? 「大きい会場でたくさんお客さんが入っている前で初めて試合をしたんで、すごい楽しかったです」 ──初めてのソールドアウトした会場での試合でした。 「ほんとうに入場のときから気持ちよかったですし、対戦相手もそうですし、メキシコ人ファイターが多くて、メキシコの旗もすごく見えて、“わあ、すごい”と思いましたね。終わった後はいろんな人から『タツロー』と呼ばれて、すごいいままで味わったことのない経験ができて楽しかったです」 ──フロリダのジャクソンビルでの大会から、2週間後のラスベガス大会に変わり、対戦相手も変わり、作戦に変更はありましたか。 「戦略的に……対戦相手も変わることで意識することは変わりましたし、結構、ロングレンジで自分と似たような体格の選手とやれて、すごいいい経験になりました。ジャクソンビルから飛行機で来たのですが、戦わずして日本に帰りたくなかったです。ここまでの2週間も、いつもとは違う感じで、すごく楽しかったです」 ──最後はギロチンチョークからスイープされましたがあの瞬間は? 「最後はちょっと時間も無いし、もう抱えられたときに、もうフィニッシュは無理で耐えて終わろうと思ったときにちょっと深く入っちゃったんでポジションを失ったしまったんですけど、まあ最初のへんは相手のギロチンをちょっと甘く見ていたのはあると思います」 ──試合中にハーブ・ディーンレフェリーと、ヒジ打ちについて会話していたように見えましたが? 「ちょっとハーブ・ディーンに、ヒジ打ちを注意されてるのは分かったんですけど、角度がダメなのか、“もっと強く打ちなさい”と言っているのか、どっちか分からなかったです」 ──相手選手がフェンスに足の指をひっかけることを注意されていましたが、それは気づいていましたか。 「あー、それは気づかなくて、コーチがフェンスを蹴ってくるぞ、という声は聞こえていました。指をひっかけているのは気付かなかったです」 ──これまでは感情的にならないように見えましたが、今回は試合後、マウスピースを蹴っていましたね。 「自分が思ったように動けなかったし、すごいセコンドの声も聞こえたけど、その通りにうまく行かないなというのを試合中に感じていたので、ほんとうにフィニッシュに行けと言われていたのを、できなかった自分にちょっとイライラしたし、そういう意味も込めて、僕の黒いマウスピースに当たっちゃいました」 ──今年の今後の目標は? 「(英語で)僕はランキングファイター(戦い)がほしいです。もっとステップアップしたいです。チャンピオンになりたいです」 ──シンガポール大会に出たいという気持ちはありますか。 「シンガポールもすごく出たいですけど、いろいろランキングファイターのこともありますし、そういう選手がいるなら、ぜひシンガポールで戦いたいです。シンガポールが好きです」 ──IN-N-OUT BURGERにハマっているということですが 「いや、ほんとにこっちのハンバーガーが大好きで、明日、日本に帰っちゃうんですけど、これからIN-N-OUTを食べてからでないと、日本に帰れないなっいていう気持ちです(笑)」 ──最後に日本のファンにメッセージを。 「まず勝ててまた日本に帰れることが嬉しいですし、次、ランキング戦が組まれるんで、ご期待ください。今日の試合を終えて、思うところはいろいろあるし、自分のなかでももっとどうすればよかったとか、ほんとうにたくさんのことを学べたし、これを持ち帰って、また松根(良太)さんたちチームで強くなるので、今後とも応援よろしくお願いします。帰ったら、日本の美味しいお寿司を食べます!」
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