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2023年6月24日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナにて『RIZIN.43』が開催された。
メインイベントのクレベルとOP第1試合が体重超過で、メインは変則王座戦に。両試合ともに体重超過者に減点が課せられた上で試合が行われる。
▼第13試合 RIZINフェザー級タイトルマッチ 5分3R
─クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)※66.40kg→400グラムオーバー
[1R 2分59秒 腕十字] ※クレベルがタップ奪うも体重超過でノーコンテスト
─鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)65.95kg
◆試合実施の条件
1. クレベル・コイケの勝利は記録されず、次に掲げるとおり裁定される。
(1)鈴木千裕が勝った場合、その結果を公式記録とする。
(2)鈴木千裕が負けるか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする。
2. クレベル・コイケに減点を課した上で、試合を開始する。本試合は階級超過体重が0.50kg未満につき減点20%減(イエローカード)とする。
鈴木「ここまできたら関係ないんすよ。クレベル選手、俺はやります。関係ない! 俺たち全力で戦いましょう。世間がなんて言っても俺がOKって言ってるんで、正々堂々明日やりましょう! 関係ない。大丈夫。僕たちはファイターなんで、どんなことがあっても戦う、それが男なんで。本物と本物、どっちが強いか明日はっきりさせましょう! よろしくお願いします!」
クレベル「皆さん、すみませんでした。ごめんなさい。千裕ありがとうございます、すみませんでした。ちょっと難しいけど……でも明日、私、絶対頑張りましょう、すみませんでした、今日。ありがとうございました」(※公開計量後の榊原CEOによる変則王座戦の経緯説明)
MMA31勝6敗クレベルは、27の一本勝ちを誇るボンサイ柔術の鬼神。Rebel FCフェザー級王者、KSW同級王者を経て、2020年大晦日にRIZIN初参戦。カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平にすべて一本勝ちで、2022年10月23日に牛久絢太郎が持つフェザー級王座に挑戦。2R 三角絞めで一本勝ちし、念願のRIZIN王者に輝いた。2022年大晦日のBellatorとの対抗戦でパトリシオ・“ピットブル”・フレイレに判定で敗れ、連勝が「7」でストップ。今回が再起戦になる。
鈴木は、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者。ペルー人の父と日本人の母を持つハーフで、3歳から伝統派空手を始め、中学生でMMAに挑戦。2018年のPANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で優勝を果たした。キックとMMAの二刀流で戦い、MMA戦績9勝3敗。2021年9月にRIZINに初参戦し、昇侍に敗れたものの、山本空良、平本蓮、萩原京平、2022年11月の前戦では今成正和も判定で下し、大晦日には中原由貴を初回TKOに仕留めた。
前日計量でクレベルは400グラムオーバーでタイトル剥奪。鈴木が勝った場合のみ王座として認定され、クレベルが勝っても無効試合となる。
先に鈴木がリングイン。パラエストラ八王子の塩田GOZOらがメインセコンド。続けて王座を剥奪されたクレベルがエプロンでひざまずいておじぎをしてからリングイン。セコンドにサトシらがつく。
国歌吹奏は、クレベルも日本国歌を希望したため両者ともに君が代が流された。リングサイドには7月30日にヴガール・ケラモフと対戦する朝倉未来が見守る。
1R、グローブタッチ。先に中央を取る鈴木が圧力をかける。クレベルは左右ローでけん制。鈴木は右を突いて右ロー。左インローから左を振って詰めるクレベルは左右を伸ばして後退させるとシングルレッグからボディロックテイクダウン!
左手首をコントロールしてマウント奪取。バックは取られたくない鈴木は仰向けで抱きつき、ブリッジで返そうとするが、落ち着いてバランスを取るクレベルはパウンドから三角絞め狙い。鈴木の脇を開けさせて右脇下に右足、左脇下に左足を入れるS字マウントで、最後は後方に身体をそらせられないなか、鈴木の右脇を前方にかがんで腕十字に極めた。試合結果はノーコンテストで王座は空位に。
試合後、鈴木を一本に極めたクレベルは、「計量オーバー、ほんとうにすみませんでした。まだ私、チャンピオン、みんな忘れないで。鈴木千裕、ありがとう。昨日(計量)すごい頑張ったけど、初めての気持ち、すごく恥ずかしくて泣いて寂しかった。今日は次は違う日。皆さん、自分の気持ちを、何が一番欲しいのかをずっと続けることが大事です。難しいこと困難にあっても、必ず信じていれば道は開ける」とマイク。
続けて、榊原CEOに、「いつもチャンスありがとう。1個お願い、次タイトルマッチ。超RIZINでも10月の名古屋でも私、待ってます」と、ベルトを取り戻す王座戦をリクエスト。