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レポート

【Krush】里見柚己が大沢文也の執念を封じて王座奪取、新美貴士が2度のダウンを奪って寺田匠に初黒星付ける、稲垣澪がMOMOTAROを破る、KNOCK OUTの大谷翔司が2度ダウン奪い勝利、加藤和也は黒田勇斗が撃退

2023/06/16 18:06
【Krush】里見柚己が大沢文也の執念を封じて王座奪取、新美貴士が2度のダウンを奪って寺田匠に初黒星付ける、稲垣澪がMOMOTAROを破る、KNOCK OUTの大谷翔司が2度ダウン奪い勝利、加藤和也は黒田勇斗が撃退

Krush.150
2023年6月16日(金)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第10試合)Krushライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
×大沢文也(ザウルスプロモーション/王者)
判定0-2 ※29-29、29-30×2
〇里見柚己(team NOVA)
※里見が新王座に就く。大沢は初防衛に失敗。


 大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代王座に就くと8月のK-1ではデンサヤームに判定勝ち。戦績は29勝(3KO)19敗3分1無効試合。


 里見は2019年8月にベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」では川崎真一朗にKO勝ち、弘輝に判定勝ちで決勝へ進出するも瓦田脩二に敗れて戴冠ならず。2022年8月には元スーパー・フェザー級王者の西京佑馬に判定勝ち。戦績は18勝(8KO)10敗1分1無効試合。


 両者は今年1月、大沢の初防衛戦として対戦し、1Rにダウンを奪った大沢が判定3-0(30-28×2、29-28)で勝利したが、ダウンを奪った攻撃が映像検証の結果反則であったと判断され、ノーコンテストに変更された。そのため、今回ダイレクトリマッチでのタイトルマッチとなった。


 1R、大沢は前蹴りと右ロー、サウスポーの里見は圧を懸けて前へ出ると大沢にコーナーやロープを背負わせて相手の左内股をカカトで蹴るオリジナル技の「ゆずキック」と左ストレート。パンチは両腕閉じブロック、ヴァレリーキックには足を上げてディフェンスする大沢だが、すると里見は左インロー、左ミドルも蹴る。大沢は両手でプッシュしての右ロー。


【写真】相手の内股をカカトで蹴る「ゆずキック」。ヴァレリーキックは知らず、里見のオリジナル技だという

 2R、里見のゆずキック、左ミドルが何度も決まり、大沢はステップを使って下がっていく。押しての右ローを繰り出すが、里見のワンツーをガードするのが精一杯の様子でなかなか手が出せない。



 3Rも里見がワンツー、左フックで攻勢に出ていたが、大沢が右ボディを一発入れると里見がペースダウン。それでも打ち返す里見に大沢は右ボディで逆襲。里見も必死の抵抗を見せ、最後はグチャグチャのもみ合いとなり、試合終了。


 大沢の追い上げでジャッジ1名がドローをつけたが、判定2-0で里見が執念の勝利。新王座に就いた。大沢は悔しさからか、その場に座り込みしばらく動くことが出来なかった。


 里見はマイクを持つと「ライト級新王者の里見です。自分はKrushを小さい時に見てずっとこれを目指してきました。小学生の時から格闘技を始めて、自分は勉強が大嫌いで親が好きなもので一番になればいいって言ってくれて。やっと自分が一番になれました。人に流されないで好きなことを貫けば必ず夢はかなうので。


 自分は今日、本当に負けられなくて三度目の正直もあるんですが、自分昨日、赤ちゃんが生まれたんですよ。意地でも負けられなかったです。昨日無事に元気な男の子が生まれました。生まれて次の日にお父さんが王者ってなかなかいないでしょう。カッコいいパパになれるようにします。これから自分はこのベルトの価値を高めてK-1・Krushを大きくしていく存在になります。朝久君、与座君は同い年なのでそのツートップに喰いついていきます。K-1横浜大会に俺を出してください」と、思いの丈をアピールした。

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