キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】龍聖がまさかのダウンも追い上げて死闘制す、小笠原瑛作がトンミーチャイの気迫に苦戦も勝利、武蔵が小倉尚也を初回KO、乙津陸が豪快KO勝ち

2023/06/11 18:06

▼ダブルメインイベント第1試合(第6試合)スーパーファイト KNOCK OUT-RED フェザー級 3分3R延長1R
〇小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
判定2-0 ※29-28、29-29、30-29
×トンミーチャイ・FELLOW GYM(タイ/FELLOW GYM/元タイ国イサーン地区バンタム級王者)


 小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得、2015年7月にはREBELS52.5kg級王座も手にした。2017年9月、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座を獲得。2021年3月にはトーナメントを制してKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となり、2022年9月にTAKERUにTKO勝ちして第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座に就き2階級制覇を達成。今年3月には2022年ムエタイMVPでルンピニースタジアム3階級制覇を達成しているロンナチャイをダウン寸前まで追い込む完勝を収めた。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。戦績は41勝(20KO)7敗1分。


 今回対戦するトンミーチャイは多くのムエタイファイターを擁する大阪「FELLOW GYM」からの参戦で、2019年から日本のリングでは3勝(2KO)2敗1分の成績。元タイ・イサーン地区王者の肩書きを持ち、2021年11月の『ジャパンキックボクシング協会』では62kg契約で永澤サムエル聖光に2RでKO負け、2022年1月の『NO KICK NO LIFE』にて62kg契約で髙橋聖人と引き分け、2022年10月の『ホーストカップ』では60.5kg契約で泰良拓也に判定勝ち。最近2試合は連勝している。


 1R、サウスポーの小笠原はジャブから左インロー。トンミーチャイの右ミドルには左フックを合わせる。懐深く構えるトンミーチャイだが小笠原は奥足も左ローで蹴る。組むと左ヒジを放つトンミーチャイ。さらに組み付いてのヒザからヒジを連打。小笠原は右フックからの左ボディ。隙あらばヒジを打って来るトンミーチャイ。


 2R、小笠原は右フックからの左ローを連発、トンミーチャイは右ミドルと前蹴り、ヒザ。小笠原は左ローを蹴り返す。右ストレートから左ボディ、そして左ローとコンビネーションをつなげる小笠原だが、トンミーチャイは前へ出てきて右ヒジを叩きつける。トンミーチャイは組みを多用して小笠原を削っていく。


 3R、ジャブと左ローの小笠原にトンミーチャイは組んでいく。左ミドルを蹴る小笠原にはヒジを打つトンミーチャイ。小笠原の左ボディストレートが鋭く決まる。小笠原が左ミドルを蹴っていくと組み付くトンミーチャイ。小笠原の左ボディストレートにもトンミーチャイは組み付き、ヒジは打てない。


 トンミーチャイのヒジにヒヤッとさせられる場面はあったが、判定2-0で小笠原が勝利。「ダブルメインなのにしょっぱい試合をしてしまいすいません。トンミーチャイ選手は僕と同じ年の29歳です。来日してトレーナーをしっかりやってる方で試合に臨んできました。めちゃ気合いもあって前回のMVPより強かったです。皆さんの声援を背負ってもっと面白い試合をして、このKNOCK OUTをもっと盛り上がる大会にしていきますので次回大会も僕とKNOCK OUTについてきてください」と、トンミーチャイを称えた。

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