▼第9試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R
〇数島大陸(及川道場/フライ級1位)
KO 2R 2分49秒 ※左ストレート
×PRANDAM BRAVELY(BRAVELY GYM)
数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウンの応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。フライ級でのタイトル奪取を見据えているが今回はスーパーフライ級での一戦となる。戦績は8勝(5KO)2敗2分。
今回の再起戦で対戦するPRDNDAMは、大分県のBRAVELY GYMでトレーナーをしながら試合をこなし、小柄ながらパワフルなファイトスタイルでルンピニースタジアム、ラジャダムナンスタジアムで活躍した経験を持つ26歳。RISE初参戦でどのような戦いを見せるのか。
1R、右ロー、右ミドル、右ストレートと右の攻撃を多用するPRDNDAMに数島は序盤は慎重。数島が左フックを叩き込むとPRDNDAMは大きくグラつき、ラッシュをかける数島が右アッパーの連打を叩き込む。さらに左右ボディ。PRDNDAMはディフェンスを固めて耐えるが、数島のヒザ、左ボディ、左ストレートと強打をもらう。しかし、回復すると右フックを返した。
2R、ジャブをしっかり当てていく数島にPRDNDAMは前へ出ていく。数島のパンチに右ヒザを合わせに行くPRDNDAM。どんどん前へ出ていき攻めていくPRDNDAMだったが、数島が左三日月蹴りからの狙いすました左ストレート一閃! 予告通りの“神の左”でKOしてみせた。
数島には第2代RISEスーパーフェザー級王者・板橋寛からトロフィーが贈られた。板橋は「去年10月タイトルマッチをさせていただいて実力不足で獲れませんでした。夜のトーナメントで、内容が良ければタイトルに挑戦できるってことですが、今日の試合を見て僕を差し置いてタイトルマッチってありえないでしょう。僕はいつ組まれていつでも大丈夫です。誰がタイトルマッチにふさわしいか考えて欲しいと思います。久しぶりの神の左が降臨したということで、僕が必ずベルトを獲ってフライ級を引っ張っていきます」と、タイトル挑戦をアピールした。