▼セミファイナル フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
×梅井泰成(Mouton/同級1位、第4代RISEフェザー級王者)
判定0-2 ※29-29、29-30×2
〇魁斗(立志會館/同級3位、HOOST CUP日本フェザー級王者、RKSスーパーフェザー級王者)
梅井は4歳の頃より始めた空手、中学一年から始めた柔道、そして高校ではレスリングと、様々な格闘技経験を持つ。柔道では全国中学柔道大会に出場し、レスリングでは近畿大会で3位入賞。19歳でキックボクサーを志し、2019年10月にはRIZINで植山征紀と対戦(判定負け)。その後、TEPPENに移籍して2021年7月大会ではランキング上位の山川賢誠をKO、11月には宮崎就斗に初回TKO勝ちして4連勝を飾ると、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代王座に就いた。しかし、8月の初防衛戦で門口佳佑に敗れて王座を失い、今回が再起戦。戦績は13勝(3KO)7敗。
魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されているテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。再起戦となった11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEフェザー級2位・門口佳佑からも勝利を収めた。10月にはHOOST CUP日本フェザー級タイトルマッチで泰良拓也との再戦を制して二冠王になったが、2022年4月のSB日本フェザー級王座決定戦では川上叶に敗れ王座戴冠ならず。同じく今回が再起戦となる。
1R、サウスポーの梅井は左ミドル&左ロー、左ミドルをバンバン蹴って魁斗の右腕を狙う。前に出てくる魁斗には左ストレート。梅井はよく見て魁斗の攻撃はほぼかわしている。焦りからか、魁斗は右ローで梅井の急所を蹴ってしまい、梅井は吹っ飛ぶようにして悶絶。再開後も魁斗は臆せず右インローを蹴り、梅井は右へ回り込みながら左で蹴っていく。梅井の左ミドルに魁斗は右インローを蹴り返す。
2R、左ストレートと左ミドルを的確に当てていく梅井。スピードもある。魁斗は間合いを詰めて右ストレートを打つが、梅井は右フックを返す。左ストレートを顔面とボディへ打ち分ける梅井に惑わされる魁斗は、前へ出て右ストレートで勝負。距離をとって左を蹴る梅井になかなか魁斗は攻撃が出せない。逆に間合いを操作している側の梅井は出入りもして攻撃を放っていく。
3Rも前に出る魁斗に梅井がスピードのある左ストレートと右フック、左ミドルを当てていく。魁斗も接近して左右フックを当てに行くが、梅井の手数が目立つ。それでも魁斗の右ストレートで梅井は鼻血。これで動きが落ちた梅井に魁斗の右がさらにヒット、梅井は組みを繰り返す。
判定は2-0で魁斗が勝利。第2代RISEフェザー級王座・花田元誓からトロフィーが贈られた。マイクを持った魁斗は「また倒せなかったんですけれど正直差はあるかなと思って。1位を倒したので王者に挑戦させてください」と、前王者を破ったことでタイトル挑戦をアピールした。