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レポート

【Krush】“勝利至上主義”大沢文也がらしい勝ちっぷりで初防衛、スーパー・ライト級王座決定トーナメントは寺島輝、小嶋瑠久、塚本拓真、稲垣柊が勝ち抜き

2023/01/21 18:01
【Krush】“勝利至上主義”大沢文也がらしい勝ちっぷりで初防衛、スーパー・ライト級王座決定トーナメントは寺島輝、小嶋瑠久、塚本拓真、稲垣柊が勝ち抜き

撮影/安村発

Krush.145
2023年1月21日(土)東京・後楽園ホール

▼第10試合 Krushライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇大沢文也(ザウルスプロモーション/王者)
判定3-0 ※30-28×2、29-28
×里見柚己(team NOVA/挑戦者)
※大会後、ノーコンテスト(無効試合)に変更。詳細はこちら


 大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2020年7月のKrushで蓮實光にKO負け、12月のK-1では瓦田脩二に延長戦で判定負けと連敗を喫したが、2021年3月の川崎真一朗戦に延長戦で勝利して脱出。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代王座に就くと8月のK-1ではデンサヤームに判定勝ち。戦績は29勝(3KO)19敗3分。


 里見は2019年8月にベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて連敗を喫したが、2020年1月の金子大輝戦では得意の右のパンチを炸裂させてKO勝ち。7月の瓦田脩二戦で敗れ、ジムを移籍しての再起戦では堀井翼に勝利。2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」では川崎真一朗にKO勝ち、弘輝に判定勝ちで決勝へ進出するも瓦田脩二に敗れて戴冠ならず。2022年2月の再起戦では龍華を延長Rで振り切り、8月には元スーパー・フェザー級王者の西京佑馬に判定勝ち。戦績は18勝(8KO)10敗1分。


 両者は2019年6月のK-1で対戦し、大沢が判定3-0(30-29×3)で勝利を収めている。



 1R、大沢は左右に構えをスイッチし、右フックとジャブで里見を迎え撃つ。里見は左から行く逆ワンツー。里見の左をヘッドスリップでかわして右オーバーハンドを打つ大沢。頻繁にスイッチするが攻撃する時はオーソドックス。ラウンド終了直前、下がった大沢に里見が前蹴り、その蹴り足をキャッチして流した大沢が右フックで片足立ちの不安定な里見からダウンを奪った。


 2R、大沢は右インロー、里見は左ミドル。里見の左を警戒してガッチリと右のブロックを固める大沢。飛び込んでの左ボディを大沢が繰り出すと、里見は右フックを繰り出すが大沢はかわす。随所でパンチやローを当てる大沢だが、無理はせず里見が打って来るとガードを固めて離れる。


 3R、大沢のインローがローブローとなって試合中断。再開後、顔面ヒザを狙う里見だが大沢のガードは堅い。大沢は右オーバーハンドを繰り出し、左ボディも打つ。里見は左ボディストレート。大沢は打ち合うことなく前に来る里見に組み付いてしまい、攻撃をもらわず時間が過ぎていった。


 判定は3-0でダウンを奪った大沢の勝利。“勝利至上主義”大沢らしい勝ちっぷりだった。


 大沢はマイクを持つと「俺、言ったよな、ドロドロの試合するってな。倒すなんてひと言も言ってないし。みんな面白い試合するけれど俺みたいなつまらない試合をする王者がいるから他の王者が輝くんだよ。めちゃめちゃつまらない試合をしちゃったけれど、3月のK’FESTA全部試合面白いと思うので中には僕のようなつまらない試合でトイレタイムを作ってもいいでしょう。俺みたいなつまらない試合も見たいよね? 里見選手、これで2勝だけれど勝ったとは思っていません。なのでもう1回やろうかな。あと今夜、打ち上げは六本木だから」と、自虐的なコメントで締めくくった。

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