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レポート

【Krush】中島千博がダウンを奪って初防衛に成功、山本直樹がボディ合戦でKO勝ち、6年ぶり復帰戦の麻央が真優に勝つ、フライ級2試合は大鹿統毅と大夢が勝利

2022/12/18 19:12

▼セミファイナル(第8試合)Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R
○山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
KO 3R 1分51秒 ※左ボディ
×野田哲司(ARROWS GYM)


 山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイル。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年9月には現王者の中島千博を破っているが、上位陣に阻まれ足踏み状態。2022年に優弥道場を離れ、K-1ジム五反田チームキングスに移籍した。移籍第一戦の9月は西元也史に判定負け。戦績は13勝(4KO)11敗1分。


 野田は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦すると、佐野天馬、伊澤波人を破って頭角を現し、3連勝でKrushフェザー級王者・江川優生に挑戦したがKO負け。2019年11月には斗麗に敗れて連敗を喫し、7月11日のKrushではスーパー・フェザー級に階級を上げて提髪和希と西元也史に連勝。2022年は1月に斎藤祐斗にKO負けも、6月は松本涼雅に勝利した。スピードを活かしたパンチ&キックが持ち味。戦績は9勝(2KO)4敗。


 1R、ワンツーの野田に右インローの山本。徐々にプレッシャーを強める野田は強い左ボディを打ち込んで山本を下がらせる。山本も右ミドルで応戦したが、野田の右ストレートがクリーンヒットし、グラつく場面も。野田はかなりパンチ力が増した印象。


 2R、ジャブと右オーバーハンドの山本に野田は左ボディからの左フック。両者かなり距離が近くなり、パンチを打ち合う。山本の右ストレート、左ボディに野田は空振りを繰り返していたが、終盤は至近距離で両者ボディを打ち合った。


 3R、両者は足を止めて左右ボディを打ち合い、飛びヒザ蹴りを出し合う。我慢比べのようなボディの打ち合いが続き、野田が下がっていくが野田も顔面へのワンツーで逆襲。しかし、山本の左フックからの左ボディでついに野田が耐えきれずダウン。立ち上がった野田だがダメージは深く、再び山本がボディを打つとマットに沈んでしばらく立ち上がれないほどだった。


 パワフルなボディの打ち合いでKO勝利を収めた山本は「今日、同じ階級のタイトルマッチがありますが、自分はこんなもんじゃないので来年に期待していてください」と、来年タイトル挑戦を実現させると誓った。

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