キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】龍聖が華麗なハイキックでKO「KNOCK OUT最高!」、バズーカ巧樹は辛勝、壱が競り合いを制して悲願の王座に就く

2022/11/19 19:11

▼セミファイナル(第6試合)第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・決勝 3分5R延長1R
○壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元ルンピニージャパン認定バンタム級王者)
判定2-0 ※49-48、48-48、49-48
×森岡悠樹(北流会君津ジム)
※壱が第2代王座に就く。


 壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2021年11月には小笠原瑛作が保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座に挑戦したが、判定負けでリベンジ&王座奪取に失敗。2022年1月、横野洋を2RでKOして再起を果たすと7月にはNKBバンタム級王者・海老原竜二をTKO。9月のトーナメント1回戦では大野貴志を判定で破り決勝進出を決めた。戦績は21勝(8KO)1分。


 森岡は2021年1月に横野洋に勝利。6月大会では鈴木貫太をヒジ打ちによるカットでTKOに降し、8月にはスーパーバンタム級トップの一角である壱・センチャイジムに挑んだが判定で敗れた。今年1月大会では三冠王・石川直樹と引き分け。9月のトーナメント1回戦では炎出丸を2Rにマットに沈めた。


 1R、サウスポーの壱が左ミドルを蹴ると森岡はすかさず右ローを返す。壱が蹴ると右ストレートを顔面とボディへ打っていく森岡。壱は右フックから左ミドル。序盤は両者とも様子見か手数は少ない。


 2R、森岡の右ボディ、左フックの強打をもらった壱はアツくなったかパンチで打ち合いに行く。壱の動きをよく見て右ストレートを打つ森岡。壱の入り際を狙う。壱は左ミドルをヒットさせるも、入り際に右を合わされまくり、かなり被弾した印象。


 3R、壱の左ミドルに右ボディを返す森岡。壱は左右フックで前へ出るがパンチは森岡を捉えられない。壱はヒジで突進するも森岡に右フックを合わされる。前に出る壱が左ストレートを当て始めるも、森岡に入り際の右をもらう。森岡は右を空振りしてもすぐに左フックをフォロー。壱が盛り返してきたようにも見えるが、被弾は多い。


 4R、前に出る壱が左ミドルをしっかり当てていき、森岡は入り際への右ストレートからの左フック。左フックをもらってもすかさずワンツーを打ち返す壱。組みも多用する壱だが攻撃につながらない。左ミドルを蹴る壱に思い切り右ストレートを当てに行く森岡。左ミドルを連打し、首相撲でコカす壱。


 5R、左ミドルを連打していく壱は左ハイも蹴る。森岡は右フックで応戦。左ミドルを蹴り続ける壱に森岡は左腕のガードを固めての右フック。壱は前に出るが右フックを当てるのは森岡だ。


 壱の左ミドルか、森岡の右フックか。判定は2-0で壱が辛勝。競り合いを制して念願のベルトを腰に巻いた。


 壱はマイクを持つと「僕、KNOCK OUTのタイトルマッチこれで3回目でやっと獲れて。瑛ちゃんから獲る予定とは違いましたけれど、ベルト獲れたので感謝があって。KNOCK OUTのベルトの価値を高めたいのでいろいろな団体の王者とやっていきたいです」と語り、マイクでセンチャイ会長を呼び出すとリング上で記念撮影。最後はセンチャイ会長に肩車されて勝利を喜んだ。

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