【男子重量級】
重量級の準々決勝第1試合は、マレック・ヴォルニーの圧力に苦しんだもののエヴェンタス・グザウスカスが順当に勝利。最終ゼッケンを背負った入来建武も、右下段廻し蹴りでリトアニアのオレスタス・アバゾリウスから技有りを奪う貫録の闘いぶりで準決勝に駒を進めた。残る二枠は鈴木皓大を振り切った渡辺優作、右中段ヒザ蹴りでエドガー・セシンスキーの動きを止めたマシエ・マズールが勝ち取った。
波乱が起こったのは準決勝。グザウスカスは渡辺を退けたものの、マズールを迎え撃った大本命の入来が本戦0-3で敗退。序盤は左下段廻し蹴りで優位に試合を進めたが、終盤に突きとヒザ蹴りのラッシュを受け動きが止まり、まさかのベスト4止まりとなってしまった。
マズールの決勝進出により、ファイナルは今大会随一の盛り上がりとなった。序盤から果敢に攻め込むグザウスカスに対し、マズールも下がることなく正面から応戦。だが、試合が進むにつれグザウスカスが押し込む場面が目立ち始める。足を止めて徹底抗戦を仕掛けるマズールだが、グザウスカスの勢いは止まらず。結果、圧力で勝ったグザウスカスが強豪ひしめく重量級を制し、名実ともに海外勢の新たな顔となった。
優勝 エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア)
準優勝 マシエ・マズール(ポーランド)
第3位 渡辺優作(日本)
第3位 入来建武(日本)