▼第2試合 DEEP JEWELS 59kg以下 5分2R
〇栗山 葵(SMOKER GYM)58.75kg
[判定3-0] ※20-18×3
×Te-a(AACC)58.50kg
萩原京平と同門SMOKER GYMの栗山は、高校時代は女子サッカー全国3位に入る名門・日ノ本学園に特待生で入学した運動神経の持ち主だが、MMAは25歳の遅咲きデビュー。現在プロ2勝4敗で、2021年2月に杉山しずかにTKO負け。7月に柔道ベースの加賀谷花野にギロチンチョークで一本負け、12月にはケイト・ロータスに判定で惜敗した。3月に開幕した「DEEP JEWELSフライ級GP 2022」にエントリーされたが、1回戦は不戦勝、準決勝は計量オーバーのため不戦敗となった。2022年7月にはPANCRASEでNORIと対戦。3度のダウンを奪うも後半に首相撲&ヒジで巻き返され判定ドロー。今回はホームに戻っての仕切り直しの1戦となる。
対するte-aは、元・陸上自衛隊員で徒手格闘を学び、教官に総合格闘技を勧められ、本格的にプロを目指すために除隊。その時に勧められたAACCに入門して本格的に格闘技を始め、2021年3月のDEEP JEWELSアマチュア大会で強烈な右のパンチをヒットさせるなどして判定勝ち。6月の『DEEP TOKYO IMPACT 2021』でプロデビュー。58kg契約で熊谷麻里奈と対戦し、2R 腕十字で一本勝ち。9月にはライト級(70.2kg以下)でぽちゃんZに判定勝ち、12月にはフェザー級(65.8kg以下)でKINGレイナに腕十字で一本負けと階級を問わず試合をしている。栗山と同じく「DEEP JEWELSフライ級GP 2022」にエントリーされ、1回戦は不戦勝。準決勝では中井りんに挑んだが2R4分43秒、腕十字で敗れている。
Te-a
「いま負けが続いているので、明日はしっかり勝ちたいと思います」
栗山
「このあいだは(PANCRASEでNORIにスプリット判定負け)失敗してしまったにも関わらず、DEEPでもう1回、試合をさせていただけることにすごく感謝しています。この間のトーナメントで『死ぬこと以外は異常なし』と言っていたんで、自分も『死ぬこと以外はいつも異常なし』でやっているんで、2試合目からめっちゃ盛り上げて気持ちいい試合をやっていくんで、よろしくお願いします」
1R、サウスポー構えの栗山。オーソドックス構えのte-a。左オーバーハンドを当てる栗山! te-aはいったん横に出て外してダブルレッグもがぶる栗山は立とうとするte-aにヒザ連打! がぶりの腕を解除したte-aは押し戻す。
四つに組んで足を踏む栗山。te-aはシングルレッグで崩すが、すぐに立つ栗山。右で差して押し込むと右ヒザを腿に突く。小手に巻いて投げるte-aに、崩され戻す栗山。その頭をがぶり、やり返すte-a。首を外すと、もう一度小手投げ。しかし際で上を取るのは栗山!
サイドからマウントになる際でリバーサルし上から鉄槌するte-a! ここもすぐに立つ栗山がスタンドバックについたところで1Rが終了。
2R、先に角度をつけて斜めから入ってダブルレッグテイクダウンはte-a! 栗山に背中を着かせると、サイドを奪い袈裟固めに。しかしここで首抜き立つ栗山。左の打撃のte-aに、栗山も左の前蹴り、さらに左フックで金網に詰めるとヒザ! スタンドバックから手首をコントロールしようとするが、te-aもアームロック狙いから正対して離れる。
te-aの右フックに、それより長い左の蹴りを合わせる栗山! 左インローを2発当てる。遠間からダブルレッグも切る栗山。がぶりから顔を上げるte-a。左ストレートを突く栗山に、te-aはシングルレッグからドライブしてダブルレッグも、栗山は切って上に。ハーフから強烈な左のパウンドを入れてゴング。判定は3者20-18で栗山が完封勝利。PANCRASEでの敗戦も乗り越え、進化した姿を見せた。