伊藤裕樹「正直、負けたかなと思った」
▼第10試合 DEEPフライ級GP 1回戦 5分3R
〇伊藤裕樹(ネックス)
[判定4-1]※29-28×2, 28-29 30-27×2
×原 虎徹(CAVE)
伊藤は、2022年5月に関原翔との死闘を制すると、7月の前戦「RIZIN.36」で宮城友一に2R TKO勝ちで2連勝をマーク。
極真空手出身の原は、「朝倉未来1年チャレンジ」出身のヒロヤを完封するなど2連勝後、柔道出身の強豪・吉野光、ボンサイ柔術の内山拓真にいずれもスプリット判定負け。7月に風我に判定負けと接戦を落としている。
試合は、3Rにカウンターの右で伊藤を後退させた原がテイクダウンからコントロールを狙うも、正対し作らせない伊藤が、ボディ打ちから原の組みをスプロール。後ろ三角絞めから打撃をまとめて勝利を決定づけた。
伊藤「GPで負けたくないという気持ちが上回って守りに入っちゃうと持ち味を出せない。散ってもいいというくらいの勢いのある試合を2回戦では見せたい」
「原選手、結構、距離感を取るのが上手くて、右のリードジャブがすごく丁寧に伸びてきたので、なかなか打撃に入り辛い距離でした。あの後ろ三角絞めで極めたかったんですけど、ちょっとテンパってしまって、パウンドに切り替えました。
3Rにちょっともらって、効いてはいないですけど、素直に相手の原選手が強かったと思います。(判定は)正直、負けたかなと思って、相手にコントロールされて負けちゃったかなと自分自身は思ったんですけど、とりあえず勝ってよかったです。
『優勝候補』と言われているけど、ほかの選手も見ていて、全員、強いし、僕が下手したら一番下かなという気持ちだったので、今回の1回戦で自分の立場を見直す、いい試合になったかなと思います。
何とか生き残ったという感じなので、このチャンスを無駄にせずに、2回戦からもっと進化したところを見せたいです。
トーナメント出るからには優勝を狙っているんですけど、優勝をするという気持ちが強すぎて、逆に負けたくないという気持ちが上回って守りに入っちゃうと、本来の僕のポテンシャルが出せないと思っているので、ここで散ってもいいというくらいの勢いのある試合を、2回戦ではしたいです。
今日はUFCでウスマンが負けたり、番狂わせが多くて、でもトーナメントは実力も大事なんですけど、少なからず残っている人は勝ち上がる秘訣を持っていると思うので、今回、僕のほかに勝ち上がった3人は、運も実力も兼ね備えていると思いました。
試合前に『完全制覇』と言ったんですけど、ちょっと仕切り直しで、2回戦からは『完全制覇』で、次は11月、進化した僕を見せたいと思うので、これからも皆さん応援よろしくお願いします」