9.25 メイウェザー戦に向けて、さいたまで挨拶を行った朝倉未来(C)RIZIN FF
2022年7月31日にさいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.37』が開催され、全試合終了後に榊原信行CEOが、9月25日(日)のRIZINさいたま大会について、世界に向けたライブPPV配信で100万件を目指す大会にすること、昼夜2部制(一部・5試合、二部・9試合を予定)になること、そのためのPRで『Breaking Down』を参考にすることなどを明かした。
「9月25日はビッグサプライズになるようなカード編成で準備を進めています。新しい形での世界戦略の第一歩になると考えていまして、早い時間から北米マーケットに届くように、一部・二部制にすることも含めて野心的な大会、そしてスケール感もナンバーシリーズプラスアルファでお届けできるようにしたいと思います」と、昼夜二部制のプランを語った榊原CEO。
「ナンバーシリーズプラスアルファ」というのは、北米ファンに向けた、日本時間の昼に行われる第一部のことだ。
「いま考えているのは、二部の『RIZIN.38』の前に“スーパーRIZIN”みたいな形で5試合を海外向けにしようと思っています。午後3時くらいまでにそれが終わり、ハーフタイムでスペシャルなショー、エンターテインメントを含めてミックスして、『RIZIN.38』が出来るといいなと。今回はお昼から通してのチケット販売を一部・二部制みたい感じで考えています。一部の5試合、二部の9試合というような1日2興行でコンセプトを決めてやろうと、二部の『RIZIN.38』でもサプライズを考えています」と、北米向けの5試合のみならず、夜大会でも「サブライズ」があるとした。
世界市場のなかで、ライブ配信のPPVをいかに「売る」か
また、会場が当初、噂に上がった東京ドームではなく、さいたまスーパーアリーナになったことも、PPVライブ配信大会であることが影響しているという。
榊原CEOは、「今後のビジネス的な戦略を鑑みると、一番いいのはさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンがいいけど、それが前後の興行の調整で難しいので、アリーナバージョンでやります。2万5千人くらいは入ります。
それは、観客のゲート収入というよりも、ライブPPVの“BUY”をどこまで伸ばすか。『THE MATCH』を超えて、ワールドワイドなライブ配信で、メイウェザーという“PPVキング”のポテンシャルをもって、世界規模で100万人を目指すので」と、世界市場のなかで、ライブ配信のPPVをいかに獲得するかを目指す大会になると語った。
では、北米のプライムタイムに配信される「一部」では、朝倉未来vs.メイウェザーのほかに、北米向けの海外選手のさらなる起用もありうるのか。2019年12月29日には、「Bellator」と「RIZIN」が「Bellator JAPAN」を共同開催し、その2日後の大晦日に同所で「RIZIN.20」も行れているが、榊原CEOは今回の9月25日大会での海外選手の起用についても「PPVが売れること」を第一に考えていきたいという。
その上で、榊原CEOが参考にしたいと語ったのが、ABEMA配信の朝倉未来の1分間大会『BreakingDown』だという。