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激闘続きだった9日の「Road to UFC エピソード1&2」に続き、6月10日(金)15時30分から「Road to UFC エピソード3&4」が開催される。
日本の堀内佑馬、中村倫也、野瀬翔平が参戦する同大会に、元K-1ファイターのヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)が出場する(※前日計量)。
現K-1 WORLD GP 女子フライ級王者のKANAと1勝2敗のノットソンは、2019年12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメント決勝でKANAにスプリット判定で敗れた後、MMAに転向。「Brave CF」などのアマチュア大会を経て、地元スウェーデンの「Fight Club Rush」で3戦3勝(1KO)と負け無しで今回の「Road to UFC」ワンマッチ出場を決めた。
“サンダー”の異名を持つノットソン(※現地ではクヌッソン)が所属する「Allstars training center」は、アレキサンダー・グスタフソン、カムザット・チマエフ、イリル・ラティフィ、レザ・マダディらUFCファイターが集うスウェーデンの名門ジム。女子にもベザン・マハムディなどIMMAF-WMMAAで3連勝中の選手も在籍している。
そんななか、幼少期から空手・ムエタイ・キックボクシング、アマチュアムエタイで活躍してきたノットソンは、MMAでは、K-1時代に許されなかったムエタイクリンチからの打撃をMMAにアジャストして大きな武器としている。
相手の低いテイクダウン狙いはスプロール、高い組みにはムエタイクリンチに脇差しも混ぜ、相手のアゴに頭をつけてケージレスリング。2021年9月のエリザベス・ロドリゲス戦では、押し込んでのヒジ、最後は強烈なヒザをボディに叩き込んでダウンを奪い、パウンドアウトしている。
「グスタフソンやチマエフ、ラティフィらの練習を観ていて、いつかMMAをやろうと思っていました。ちょうど新型コロナウイルスの影響もあって、K-1の試合も途切れて、MMAの練習をもっとやろうと思ったの」と、MMA転向の動機を語ったノットソン。
立ち技で30戦以上のキャリアを持ち、K-1でも、パンチと蹴りをバランスよく繰り出すファイトスタイルで王座戦を戦っており、現在は組みへの対応力から、MMAでも躊躇なくハイキックを繰り出す試合運びは注目だ。
直近では、TUF23出場経験を持つBellatorファイターのランチャナ・グリーンと2021年11月に対戦し、判定勝ちも収めており、メジャー行きの準備は出来ている。
ノットソンの対戦相手のソ・イェダム(韓国)は、MMA6勝2敗。パラエストラ清州(チョンジュ)の所属で、2018年2月のPANCRASEでは三浦彩佳に判定負けも、首投げ&袈裟固めを凌ぎ、スプリット判定まで持ち込んでいる。
その後は韓国TFC、Zeus FC、アブダビのUAE Warriorsに出場し、4連勝中ながら、1年8カ月ぶりのMMMAでいかに力を発揮するか。MMAのキャリアではノットソンを大きく上回っており、直近4試合中3試合で極めているリアネイキドチョークに持ち込むためには、テイクダウンが必須になってくるだろう。
「目標はもちろんUFCと契約し、チャンピオンになること」というノットソンは、ムエタイMMAとMMAグラップリングの戦いで、インパクトを残してUFCとの契約に近づけるか。
ノットソンは、10日15時30分開始の「エピソード3」に出場する。