▼寺山日葵(TEAM TEPPEN/初代RISE QUEENミニフライ級王者)引退セレモニー
初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)の引退セレモニーが行われた。
寺山は2016年5月にプロデビューし、RISEには2018年7月に初参戦。11月にMISAKIとの三度目の対決で判定勝利してJ-GIRLSミニフライ級王座を獲得。その後はRISEを主戦場とし、2019年9月に佐藤レイナとの王座決定戦を制し初代RISE QUEENミニフライ級王座に就いた。2020年10月に開幕した「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」ではerika、sasori、紅絹を下して優勝。昨年5月には当時無敗のAKARIを相手にミニフライ級王座を初防衛。9月にはRISE QUEENフライ級王者・小林愛三との女王対決にも勝利し、RISE女子のエースとして活躍し続けていた。
今年1月に右股関節唇損傷の手術を受け、手術は成功したものの復帰には1年近くかかるということ、左足も同じ症状が出る可能性があり、またそこで手術をすれば合わせて約2年間選手としての活動が出来なくなるということ、さらには昨年9月の小林愛三戦後のインタビューで今後の目標を聞かれたときに言葉に詰まってしまったことを踏まえ、引退を決意したという。
黄色のドレスでリングに登場した寺山は、初代RISE QUEENミニフライ級王座のベルトを返上。続いて弟の寺山遼冴、佐藤レイナ、小林愛三、紅絹、那須川天心、那須川弘幸会長、伊藤隆代表、両親からの花束・記念品の贈呈が行われた。
最初から涙が止まらない寺山は「泣かないようにと思ってきたのに早々泣かされてしまいました。自分は世界一幸せ者だなって思うくらい、たくさんの人に見守っていただけて本当に嬉しいです。小さい頃は自分のことが本当に大嫌いで、両親がいる前で言うのも失礼なんですけれど名前も容姿も顔も何もかもが嫌いで自信が持てなくて。そんな私を少し前に向かせてくれたのがこの格闘技であってキックボクシングでした。キックボクシングを通してたくさんの人に出会って、きつい経験もあったし嬉しい経験もあったし、たくさんのことを経験させてくれて自分の人生を前向きな明るいものにしてくれたのがキックボクシングでした。たくさんの方のおかげで寺山日葵はこうしてリングに立つことが出来ていました。本当に皆さんありがとうございました。
もう選手としてリングに立つことはこの先ないのですが、自分を変えてくれた格闘技にこれからも恩返しをしていきたいので、別の形で別の角度から携わっていけたらと思いますので、またどこかで見るかけたら声をかけてくださると嬉しいです。寺山日葵を愛してくださった皆様、本当にありがとうございます。明日からも夢を持って自信を持って堂々と生きなさいという言葉通りに私も明日から前を向いて別の道を進みたいと思います。キックボクサー寺山日葵の応援をありがとうございました」と最後の挨拶。