▼セミファイナル(第9試合)初代フライ級(-51.5kg)王座決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
○数島大陸(及川道場/第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝)=51.15kg
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
×塚本望夢(team Bonds/DEEP☆KICK-51kg王者)=51.4kg
※数島が決勝へ進出。
数島は第30回全日本新空手道選手権大会K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝、JAPAN CUP 2017 K-3選抜トーナメント-45kg級優勝の実績を持ち、2020年9月のRISE新宿FACE大会でプロデビュー。7月大会で急遽代打出場にも関わらず元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者の竜哉・エイワスポーツジムからダウンを奪って引き分けて一気に名を挙げた。その後は星久保将城に判定勝ち、平野翼に初回KO勝ち、11月には再び急遽代打出場に名乗りをあげてNJKFバンタム級暫定王者・甲斐元太郎に2RでKO勝ちする離れ業を演じた。RISEフライ級で快進撃を続けていたが、今年1月大会で空龍に敗れて初黒星。戦績を6勝(4KO)1敗2分とした。
塚本はジュニアキック出身で、2020年12月には那須川天心の弟・龍心と対戦して勝利を収めている。2021年7月のDEEP☆KICKでプロデビューし、11月から行われたDEEP☆KICK -51kg初代王座決定トーナメントで、1回戦でタネ(ハートマーク)ヨシキに初回TKO勝ち、決勝では空龍から1Rにダウンを奪って判定勝利し、初代王座に就いた。戦績は5勝(2KO)無敗。最年少の16歳。
1R、サウスポーの数島がじりじりと前へ。塚本が左右フックをフル回転させ、足を止めて打ち合いを挑むと塚本のフックを浴びて数島の動きが鈍る。さらに連打する塚本の右フックで数島がダウン。一気にパンチでラッシュをかけた塚本だったが、数島が左フックでダウンを奪い返す。塚本が立ち上がったところで1R終了のゴングというスリリングな展開に。
2R、塚本のパンチをかわして左ストレートを打ち込む数島。塚本も右ストレートと右フックを打ち分けてヒットを奪っていくが、数島の左を浴びて動きが止まる。すかさずラッシュを懸ける数島だが塚本も強気に打ち返して決定打を許さない。
3Rはロー、ミドル、前蹴りと蹴りを多用する数島。塚本のボディを攻めていく。しかし塚本がステップを使って右フックでヒットを奪い、右ボディも深く当てる。そして最後は両者足を止めての火の出るような打ち合いが繰り広げられた。
全ラウンドを通して激し打ち合い、シーソーゲームとなった一戦は、判定2-0で数島の勝利となった。試合後、数島は逆転の左フックについて「神の左が降りてきた」と語った。