▼第2試合 フェザー級(66kg)5分3R
○ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
[1R 2分00秒 三角絞め]
×中島太一(ロータス世田谷)※PANCRASEバンタム級暫定王者
ケラモフはトフィック・ムサエフと同門のファイター。ムサエフ同様に、体幹の優れたフィジカルと豪快な打撃を武器とし、これまでに15勝3敗の好成績を残す。2015年1月から2019年11月まで約4年にわたり、土付かずの10連勝、2020年2月のRIZIN.21に初参戦するとカイル・アグォンに3-0で判定勝利を収めてたが、2021年6月に斎藤裕に判定2-1で敗れて連勝がストップした。また、この斎藤戦では反則技を連発し、物議をかもしている。
中島はPANCRASEでプロデビューするとロシアのプロモーション、ACBなど海外団体でも経験を積み、2018年、再びPANCRASEマットへ。2019年にフェザー級次期挑戦者決定戦でカイル・アグオンに判定で敗れたが、2020年2月大会ではロシアのボリス・フェドロフを相手に判定勝利を挙げた。2020年9月大会で堀江圭功を相手に「フェザー級 次期挑戦者決定戦」を戦い、スプリット判定で勝利。挑戦権を手にして王者ISAOに挑んだが判定3-0で王座奪取ならず。しかし2021年12月、階級を落として臨んだバンタム級暫定王者決定戦で井村塁を2RでTKOし、悲願の戴冠を果たした。
中島のセコンドにはロータス世田谷の練習仲間の青木真也がつく。
1R、ともにオーソドックス構え。ケラモフの左ローに中島も右ローを返す。ワンツーから左を当てるケラモフ。中島もカーフから右を返すが、ケラモフは左右から右! しかし組んで左で差して崩しへ。ケラモフは残す。
ケラモフのローブローで中断。再開。中島は右カーフ、ジャブ、左フック! しかし、ケラモフはシングルレッグから片足をなんと片手で脇下まで持ち上げ、軸足を払いテイクダウンすると、中島の亀からの正対際に足を超えてそのままマウント!
中島が残していた右腕をとらえ、その脇に左足を差し込み、マウントで上から三角絞めに組んで前三角絞めで中島の頭を引き付け、失神させた。
試合後、ケラモフは「素晴らしい試合が出来ました。日本は第二の祖国です。またお会い出来て嬉しいです。サポートありがとうございました。支えてくれたトフィック・ムサエフ(22日にBellatorハワイ大会で試合)にも感謝します。アゼルバイジャン!」とマイクで語った。