▼第1試合 フェザー級(66kg)5分3R
○カイル・アグォン(グアム)
[判定3-0]
×芦田崇宏(BRAVE)
芦田はレスリングをバックボーンに持ち、2010年10月にDEEPでプロデビュー。一時は7連勝を飾った。2017年3月にPXCでライト級タイトルマッチを経験。同年5月のDEEPに3年ぶりの参戦を果たすと、9月にはDJ.taikiから殊勲の勝利、同年12月には上迫博仁を破りDEEPフェザー級王座を奪取した。2019年大晦日のRIZIN初参戦ではキックボクシングルールで平本蓮にKO負けを喫したが、2020年9月の萩原京平戦でキャリアの差を見せつけての勝利を収めている。しかし、2021年10月には金原正徳にTKO負けを喫した。
アグォンは、MMA13勝10敗。グアムPXCの元バンタム級王者。山本美憂の夫でコーチとしても知られている。2019年4月にパンクラスで中島太一に勝利しているが、2019年10月にはかつて判定勝ちしているISAOとの再戦に臨みスプリット判定負け。2020年2月のRIZIN浜松大会でヴガール・ケラモフと対戦し、接戦の末、判定負け、2020年大晦日にはクレベル・コイケと対戦し、1Rにダースチョークで敗れた。強豪相手に3連敗中。
1R、サウスポー構えのアグォン。芦田もサウスポー構に。互いに右インロー。アグォンは左ロー、右インローも。右前蹴りを放つ芦田。右ストレートの刺し合い。芦田は左ローを前足につく。さらに左ロー&ミドル。
詰めるアグォンに足を滑らせる芦田。中腰からパウンドを打つアグォン。左でオーバーフックする芦田に、右腕を抜くアグォンはパウンド。ロープを頭に乗せる芦田だが、芦田は右腕をアームバー狙い。しかし背中を着かせてパスガードのアグォンは、潜る芦田に強いパウンド! ヒジも。ハーフからフックガードで両足を戻す芦田。上から上体を離したパウンドに芦田も立つ。ゴング。
2R、左ローから入る芦田。遠間からダブルレッグ、シングルレッグで尻を着かすアグォン。コーナー背に三角絞めに入る芦田に、インサイドガードから強いパウンドはアグォン! その際でバックに回るとリアネイキドチョーク狙い。左手を掴んで組ませない芦田は亀に。アグォンはサイドバックからパウンド。右足をかけて背中を着かせると、上からヒジ! 鉄槌! 亀になる芦田の背後からパウンド。芦田は下から正対際にキムラ狙いも腕を抜き、コーナーに押し込み、左腕を挟んで右の強いパウンド! ギロチンを挟み、首を解いて右のパウンド連打! ハーフの芦田は凌ぐ。
3R、先に詰める芦田。アグォンは左ローからダブルレッグもそこにギロチンチョークを合わせる芦田。しかし足を解いた芦田は手を組めず、上のアグォンは左足をまたいでヒジ! さらに左にパスしてサイドポジションから右で脇を差し、頭つきのキムラロック狙い。顔に座り腕を後方に回そうとするアグォンに、芦田は下からヒザを突く。アグォンは腕を解き、頭をまたぎパウンドを入れながら、三角に固める。芦田は下からセンタク挟み狙いも、首を抜き、上のまま尻の下の芦田の顔にパウンド、さらに腹にも声を挙げながらパウンド!
判定は3-0でポジションを奪い、パウンドを落としたアグォンが勝利。嬉しいRIZIN初白星を掴み、妻・山本美憂と山本アーセンと歓喜のハグをかわした。