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インタビュー

【RIZIN】金原正徳「摩嶋戦はドロッドロの15分のMMAを見せつける」×矢地祐介「仮想グスタボを金原さんがやってくれる」×中島太一「ケラモフのパンツ掴みは気にしても仕方ない」

2022/04/07 15:04
 2022年4月16日(土)と17日(日)に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催される『RIZIN TRIGGER 3rd』(16日)と『RIZIN.35』(17日)に出場する金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA9)、矢地祐介(フリー)、中島太一(ロータス世田谷)の3選手が、練習拠点とするロータス世田谷にて7日、公開練習を行った。  元UFCで、2021年10月の前戦・芦田崇宏戦で、66.0kg契約のフェザー級で復帰し、2R TKO勝利を挙げている金原は、摩嶋一整(毛利道場)と対戦。  2021年を2勝1敗と勝ち越しているライト級(71kg)の矢地は、2018年8月にKO負けしたルイス・グスタボ(ブラジル)と3年8カ月ぶりの再戦。大晦日ホベルト・サトシ・ソウザ戦の一本負けからの再起戦に臨む。  金原と矢地は、ケージ開催のTRIGGERに出場。PANCRASEバンタム級暫定王者の中島は、リング開催のナンバーシリーズ『RIZIN.35』でRIZIN初参戦。フェザー級(66kg)でヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する。  3者ともにロータス世田谷にて、1分のマススパーリングを披露。それぞれの試合に向けて意気込みを語った。互いを知る3人のやりとりも含め、鼎談形式の全文を紹介したい。 矢地「世界とどれくらいの距離があるかを確かめる試合」 ──現在のコンディションを教えてください。 中島 減量が無いのでいつも通り絶好調です。 矢地 もちろん絶好調、いつもの通り、顔色もばっちり。 金原 ちょっと体調悪いくらいです(苦笑)。普通です(笑)。 矢地 何なの? その三段落ちみたいなのは(笑)。 ──今回の試合のテーマは? 中島 自分の強いところだけで戦う、です。強いところ? あんまり作戦は言いたくないのですが、ジャブだったり、ボクシングテクニックの自分の強みで戦っていきたいと思います。 矢地 自分はもうリベンジですよね。もう3年くらい前(2018年8月)にしっかりやられている相手なので、それに対するリヴェンジと、あとはやっと外国勢(来日)が解禁されて、世界とどれくらいの距離があるかを確かめる試合になるかなと思います。 金原 現状維持です。上がりもせず、下がりもせず。ちょっと家族への信頼度が低いんで、金を稼いでちょっといいもの食わせたいなくらいです。現状維持で行きます。 矢地 ベテラン……(笑)。 ──金原選手、ご家族の反対があったと。いま現在の反応はいかがですか。 金原 まあ、嫁に関しては自分が会見で言ったことが、いろんな人から言われたみたいで「私はそんな人じゃない。ちゃんと釈明しろ!」と言われまして(笑)、まあ「やると決めたのなら反対しない決めたからには応援する」と言われて、「そこを訴えろ」と言われたので、そこは皆さん、大々的にお願いします(笑)。 ──対戦相手の真嶋選手の評価は? 金原 すごく強い選手だと思いますけど、分からない部分の方が大きいというか、戦ってきた選手も僕とは全然違うので、もちろんその戦績だったりレコードは綺麗なんですけど、なかなか分からない部分が大きので、その意味では楽しくもある感じですかね。 ──会見では「実力者同士」と言われてイラつく場面もありましたが、やはり同じに扱われたくないという思いが強いのでしょうか。 金原 すぐ怒っちゃう世代なんで、言っちゃうんですけど、ほかの人たちが会見でつまらないことを言うので、僕が悪者にならなきゃいけないっていうのも理解してもらえるとありがたいです(笑)。ねえ、矢地くん? 矢地 俺らのせい? すみません(笑)。 金原 (笑)まあ、ほんとうにやってきたことが違うので大丈夫です、信じてください。 [nextpage] 金原「1週間前に新しい技を覚えた」 ──どんな試合を見せたいですか。 金原 どんな試合? ドロッドロの15分のMMAを見せつけて、矢地くんにも同じことをやってもらいたいです。ここは僕がバトンを渡す役で(矢地の試合と合わせて)30分間、みんなに堪能してもらいたいですね。それが僕の役目だと思っています。 矢地 チーム15分(笑)。 ──摩嶋選手の柔道ベースの足を効かせた四つ組みの強さについてはどうとらえていますか。 金原 もちろん柔道じゃないんで全然問題ないんですけど、柔道が強い人とも練習しているので、小見川(道大)さんのように足払いが強い選手とも練習してきましたし、受けてビックリすることは多分ないと思うし、それなりに対応はできると思うし、最悪なことも想定しながら、摩嶋対策じゃないですけど練習しています。それにちょっと1週間前に新しい技を覚えたんで。 ──新しい技? 金原 それが何かは言えないですけど(笑) 矢地 初耳なんだけど(笑)。 金原 それを取ってビックリしちゃうくらい、余裕があります。 ──ベテランの金原選手でも新たな技の発見があるのですか。 金原 そうなんですよ。ベースで基本的な技が出来るので、基礎がしっかりしているので、新しい技を覚えてもすぐにすんなり受け入れる、形に入り込みやすいです。そのへんはしっかり組みをやっていてよかったなと思います。 ──矢地選手は、グスタボ選手に対しては穴が見えている感じでしょうか。 矢地 そうですね。去年の夏前くらいから、グスタボとの試合はあるかもあるかもと言われていたので、ずっとその都度、研究や対策をしてきたので、データは2年くらい前になっちゃうんですけど、それまでの癖だったりというのはしっかり頭に入っているので、何も問題ないです。 ──対グスタボで金原選手とも練習しているのでしょうか。 矢地 グスタボ対策で金原さんとスパーしているわけではないですけど、集まってくるメンバーと試行錯誤しています。 金原 矢地くんとスパーしていて、俺も試合あるじゃないですか。なぜか知らないけど、俺が仮想グスタボをやっていて(笑)。 矢地 そういう気遣いはしていただいています(笑)。仮想でやってくれるので、皆さんに助けていただいてやってます。 金原 なんでやねんって思って(笑)。俺らも(スマホ動画を見る仕草で)見ちゃう。“あーこんなんか”って。 ──グスタボ戦のカードの切り方はどう考えていますか。 矢地 やっぱりどれかに固執しちゃうと全体的にうまくいかなくなってしまうので、MMAなんで(それが何かは)言わないですけど1本軸はありつつ……。 金原 言っちゃえよ(笑)。 矢地 えっ? 言っちゃう?(笑)、1本戦いの軸はありつつ、トータルで勝負しないと上手くいかなくなっちゃうし、対策も練られちゃうので、そういう意味でMMAで圧倒したいと思います。 ──金原選手にとっては、仮想グスタボだけでなく、仮想真嶋選手もいると? 金原 仮想グスタボと寝技はやらないです(笑)。大丈夫です。 ──矢地選手、前回のサトシ戦での手ごたえは? 矢地 いやまあ、あの時点やれることはやったし、あの時点で出来たことは出せていたので、まあ勝ちには繋がらなかったですけど、自分の成長を感じた試合ではありました。サトシ選手がこれから世界の選手と戦っていくと思うんですけど、あの時点でのチャンピオンとの差というか、距離が分かったかなと思います。 ──サトシ選手がフェザー級に落とすという発言もありましたけど、これに関しては……。 矢地 リップサービスだと思ってます。 金原 行っちゃえ、行っちゃえよ(笑)。 矢地 えっ、俺も行くんすか(苦笑)。 ──矢地選手も落とせるんですか? 矢地 いや、落とせないですよ(笑)。死にかけて落とせないからライトに上げてるんですから。サトシ選手も普段はだいぶ大きいと聞いているし、見ての通りデカいので、勝手に憶測で言うのは何ですけど、無理だと思います。 [nextpage] 中島「ケラモフの組みの強さは最初だけ。後半は絶対に僕のスタミナが上回る」 ──中島選手、ケラモフ戦が決まったときの心境は? 嬉しかったなど。 中島 そうですね。強い選手だと思うので、決まったときはすごく嬉しかったです。 ──「自分の強いところで戦う」というなかで立ち技を挙げていましたが、ケラモフのあの頭を下げて打って来て、しつこく組んでくる、あの組みをどのように考えていますか。 中島 ケラモフ選手、組みが強いと思うんですけど……たぶん最初だけだと思うんです。後半になってくると、絶対に僕のスタミナが上回ってくると思うので、最初やられていたとしても、最後まで行けば勝てると考えています。 ──反則してくる相手への対策はいかがでしょうか。 中島 まあ、そのロープを掴んじゃったり、パンツを掴んだり、結構グレーなんで、そこを気にしてもしょうがないなと思っています。 金原 「グレー」じゃないでしょ。「アウト」でしょ(苦笑)。 矢地 そこはね、RIZINさんの方でしっかり裁いてもらって。 中島 そこはしっかり(レフェリーが反則を)取ってくれればいいですけどね。 金原 ジャッジ批判すると取ってくれないかも(笑)。 矢地 まあ、そういう心意気でね。それでも上回るということですよね? 中島 そうです! ──PANCRASEのチャンピオン(バンタム級暫定王者)としてどんな試合を見せたいでしょうか(※RIZINではフェザー級で参戦)。 中島 チャンピオンになったからには、簡単に負けてはいられないので、ちゃんと自分の強さを発揮して、ケラモフ選手に勝ちたいですね。 ──それぞれ3選手ともにロータス世田谷で練習・出稽古していますが、それはどんな意味を持っていますか。 金原 八隅(孝平)さんとは最近に始まったことではないので、ずっと何十年も付き合いがあって、ずっとついてもらっていたので、最近になってMMAで、皆が集まるようになって、自分も練習に参加させてもらうことになって、結構一緒にいる時間が長いし信頼している部分も大きいので、「最後、自分が託せる人」は八隅会長かなと思ってお邪魔させてもらっています。 矢地 僕に関しては、いままで指導者というか、MMAを教えてくれる人がいない環境だったので、そういう意味で八隅さんがいるロータスで練習することによって、すごい学びが多いですし、あと、いままでいた“流派”とまったく別の“流派”の人たちとやるのは、すごく新鮮な技術だったり、新しい要素に触れて自分のなかに入ってきているので、すごくいい環境だなと思います。 中島 僕は八隅会長に絶対的な信頼があって、ロータスに入って、ファイトスタイルは自分なりに考えていることがあって、分からないところを八隅さんに聞いて修正しているという感じです。
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