西岡を強烈ボディブローでKO、三階級制覇に成功した笠原 撮影/安村発
SHOOT BOXING 2022 act.2
2022年4月10日(日)東京・後楽園ホール
▼第8試合 SB日本ライト級タイトルマッチ 62.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
×西岡蓮太(龍生塾/王者)
KO 2R 1分24秒 ※左ボディブロー
○笠原弘希(シーザージム/同級1位・挑戦者)
※笠原が新王に就く。西岡は初防衛に失敗。
現在22歳の西岡は2018年に村田聖明とのSB日本ライト級王座決定戦を制してタイトルを獲得。2020年にはワンデートーナメント「無法島GP 初代KNOCK OUT 64kgトーナメント」に出場し、1回戦で小川翔、準決勝で鈴木千裕、決勝戦でバズーカ巧樹を下してKNOCK OUT 64kgの初代タイトルも獲得した。
2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で原口健飛に敗れて以降は長年痛めていた左手首の2度に亘る手術、リハビリのために戦線離脱。約1年5カ月ぶりの復帰戦となる。
対する笠原は昨年の12月大会でKNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太にジャーマンスープレックスを決めて“これぞシュートボクサー!”といえる勝ちっぷりを見せた。その重森戦後、2月のシリーズ開幕戦に出場を予定していたが、コロナ陽性で欠場したため、今大会にて今年初戦を迎える。これまでにSB日本スーパーフェザー級、SB日本フェザー級で王座を獲得した笠原の三階級制覇なるか。
試合前には元プロボクシングWBC世界フライ級王者・内藤大助から両選手に花束が贈られた。
1R、じりじりと詰めていく笠原に西岡は時折左右フックを思い切り叩きつける。大振りに見えるがスピードがある。西岡の左ボディには笠原が左フックを合わせる。左フック、ワンツーと当て感の良さを発揮する西岡。このラウンドが終わると笠原にニヤリと笑いかける。オープンスコアは10-10×2、10-9は西岡。
2R、西岡はワンツー、左ハイを繰り出してペースを握るが、笠原が飛び込んでの強烈な左ボディをヒット。焦りの表情を浮かべた西岡だが、笠原の左ボディ狙いにワンツーを打ち返す。しかし、笠原が再び飛び込んでの左ボディを強烈にめり込ませ、西岡をコーナーへ詰めて連打。西岡も打ち合いに行くが右フックへ笠原が左ボディのカウンター。この一発で西岡が倒れ、うずくまったまま立ち上がることが出来ず、笠原の鮮烈なKO勝ちとなった。
SB史上初の三階級制覇を達成した笠原は「西岡選手、復帰戦にもかかわらずタイトルマッチをしていただきありがとうございました。前回は自分の祖母にお礼を言ったんですけれど、まだ親にお礼を言っていなくて。お父さん、お母さんありがとうございます。SBの三階級制覇は僕が初めてしたと思うんですよ。僕は誰と戦っても一番という自信があるので、会長よろしくお願いします。いつでも僕は準備できているので、SB最強・笠原弘希を証明していきたいと思います」と、ライト級最強を証明していきたいとアピールした。