シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】笠原弘希が強烈ボディで西岡蓮太を鮮烈KO、史上初の三階級制覇!フェザー級は川上叶が延長戦の末に2階級制覇を達成

2022/04/10 20:04

▼第3試合 SB日本ヘビー級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限
○坂本優起(シーザージム/SB日本ヘビー級2位、前SB日本スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※30-28×2、29-28
×笹田勝俊(笹田ジム/RKSヘビー級王者)


 坂本は2009年11月にプロデビュー戦を行い敗れたものの、その後は12連勝をマーク。2013年4月には鈴木悟を破り、SB日本スーパーウェルター級王座を奪取した。2014年4月には小西拓槙、11月には内村洋次郎、2015年2月には長島☆自演乙☆雄一郎、6月にはT-98を破るなどSB中量級のエースとして大活躍したが、2015年後半からは黒星が増え、2020年12月に思い切ってヘビー級に転向。2021年12月に小比類巻道場三沢支部のジャミオン・モスに判定勝ちして現在まで4連勝を飾っている。戦績は34勝(7KO)16敗。


 笹田は46歳ながら積極的に試合をこなしており、過去には旧K-1の愛媛大会に出場した経験を持つ。これまでのプロ戦績は16勝14敗、2002年に全日本スーパー空手重量級優勝を飾るなどバックボーンは空手で、ヘビー級ならではの豪快なパンチ・キックとタフネスを武器に戦う、気持ちの強いベテランファイターだ。2020年11月にRKSタイトルを獲得。今年2月には『RIZIN TRIGGER 2nd』出場を果たしてマウンテンRYUGOと100kg契約で対戦、初回TKOで敗れている。


 スーパーウェルター級からヘビー級転向後、SBで6戦6勝と好調を維持する坂本は連勝記録を伸ばすことはできるか。


 1R、笹田は序盤から左右フックで仕掛けていき坂本も右を打ち返して応戦。場内がどよめく打ち合いとなり、両者至近距離でパンチを交換し合う。手数を出して攻める笹田に強い一発を打ち込む坂本という展開。左ボディも打ち合い、笹田のジャブに坂本は右フック。終盤、最初から飛ばしていた笹田は疲れが見えた。


 2Rも開始から連打で前に出る笹田。坂本は右フックを強打する。左ボディを打つ笹田が疲労は明らかでガードが下がる。それでも手を出し続ける笹田に坂本はバックを奪ってのジャーマンスープレックス狙い。笹田はロープをつかんでこれを防いでしまい、レッドカード(減点1)が提示される。再開後はローの蹴り合いから坂本が右フックを2連打。


 3R、前に出る笹田に坂本は左インローを狙い撃ち。笹田がパンチを繰り出すと坂本は右フックを次々と命中させていくが笹田は下がらず打ち返す。相手にもたれかかるようにしながらも手を出し続ける根性を見せる笹田に坂本は何度も右フックを強打、左ボディも決めたが笹田は下がらず手を出し続けてフルラウンド戦い抜いた。


 判定は3-0で坂本の勝利となった。

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