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レポート

【Krush】寧仁太・アリが延長戦で競り勝ち王座奪取、菅原美優が因縁の相手に完勝でV2、松谷綺が2戦目も技術見せて完勝、鈴木翔也が大逆転KO

2022/02/20 22:02

▼第1試合 Krushライト級 3分3R延長1R
×堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)
延長R 判定0-3 ※8-10×3
○南雲大輝(八光流柔術総本部)
※本戦の判定は27-28、28-28、28-28。


 堀井は2019年3月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に判定で敗れ、その後も不可思と山崎秀晃にKO負け。2020年6月の南雲大輝戦では相手のローブローにより反則勝ち。2021年4月の里見柚己戦では判定負け。戦績は6勝(4KO)5敗3分。


 南雲はMMA(総合格闘技)からミャンマーの頭突きありの超過激格闘技ラウェイに転向し、2017年12月にはミャンマー・ヤンゴンで開催されたAir KBZ(エアカンボーザ)チャンピオンシップにて67kg級の2017年王者となった。2019年6月、K-1への参戦を表明し、11月に初参戦したがKO負け。2020年6月の堀井翼戦は反則負け、8月の東本央貴戦では初回KO負け、2021年3月のK-1ではゴンナパーに2RでKO負けと5連敗ながら「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」に抜擢され、7月の1回戦は不戦勝も9月の準決勝では瓦田脩二にKO負けを喫した。キックボクシングの通算戦績は2勝7敗。


 1R、堀井が右ストレートをボディに打てば、サウスポーの南雲も左ボディストレート。薙ぎ払うような右フックを何度も狙う南雲に堀井は右の三日月を蹴る。南雲が入るところへ堀井がヒザのカウンター、すかさず南雲も左ボディ。南雲が右フックを打つとバックハンドブローを放つ堀井。南雲の左右フックが顔面を捉え、蹴りは堀井という展開。


 2R、南雲の右フック左ストレートがヒット。堀井はバックハンドブローを空振りして勢い余り転倒。南雲は左の三日月を蹴りながらの左右フック、さらに左ボディ。堀井も負けじと右の三日月、南雲の左フックに右インローを蹴って転倒させるが、堀井が右目上をカットしてドクターチェックに。再開後、南雲の右フックで堀井はダウン。ここで2度目のドクターチェック。再開後は右インローを蹴る堀井。


 3R、思い切り右フックを振る南雲に、堀井はパンチと蹴りでボディを攻める。堀井のジャブがよく当たるが南雲は下がらない。堀井が右ローでカーフを蹴ると大きくバランスを崩す南雲。堀井はさらにヒザも南雲は左右フックを打つ。南雲はホールディングが多く減点1。最後は右ストレートをヒットさせて攻め込んだ堀井の執念が実を結び、本戦の判定はドロー。


 延長R、ボディへの右ヒザと右の三日月で攻める堀井に南雲はフラフラになりながらも右フックを強振。南雲は腕を叩くラウェイのポーズをとって自分を鼓舞する。流血が目が見えにくそうな堀井だが、ボディを蹴るとガードが下がる南雲へ連打。ドクターチェック後、ジャブ、右の三日月、そして右ストレートを当てる堀井。南雲も手を出すが堀井の右三日月にフラフラとなる南雲だが、延長戦終了直前、南雲が振り切った左フックで堀井が倒れ、これがダウンに。


 すぐに立ち上がって「ダウンじゃない」とアピールした堀井だが、認められず試合終了のゴング。判定3-0で南雲の勝利となったが、因縁は続きそうだ。

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