シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がチューチャイを全く寄せ付けずKO、改めて野杁正明戦と世界進出をアピール。植山征紀は佐藤執斗とのタフファイト制す

2022/02/13 21:02

▼第3試合 SB日本ウェルター級(67.5kg)エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級4位)
TKO 延長R 2分57秒 ※セコンドからのタオル投入
×井藤勇斗(NEX SPORTS)
※本戦の判定は28-29、28-28×2。


 村田は2018年9月にプロデビューすると2連続KO勝ちを飾り、3戦目でKO負けしてプロ初黒星。しかし、その後は3連続KOを含む6連勝と快進撃を続けていたが、2021年2月にイモト・ボルケーノに敗れた。今回が約1年ぶりの再起戦となる。戦績は8勝(5KO)2敗。


 井藤は2021年7月の『YOUNG CAESER CUP CENTRAL』で磯村真言を2Rに右ストレートでKO。大会MVPも受賞した2戦2勝(2KO)の新鋭だ。


 1R、サウスポーの村田に対して井藤は左へ回り込み、村田を左回りにさせて右ストレート。さらに組んでロープに押し付けると3連打でダウンを奪う。その後もパワフルなパンチの連打で村田を追い込んでいく井藤。右ストレート、左右フックに、村田は組んでの投げとヒザ蹴りで対抗する。井藤のアグレッシブが目立ったが、終盤は村田が首ヒザでスタミナを奪ったか。


 2R開始と同時に前蹴りで井藤の顔面を蹴り飛ばした村田だが、井藤はかまわず強打を繰り出して前へ出る。組まれるのを嫌がる井藤に村田はしつこく首相撲で組んでいき、ブレイクがかかるまでヒザ蹴りの連打。離れると強打を繰り出す井藤に村田は左ハイキック、前蹴り、左フック。そして組んでのヒザ蹴り連打。井藤は削られていく。


 3R、ようやく右へ回り始めた村田はパンチから組み付いてのヒザ。パンチからヒザにつなぐ村田に、井藤はそのヒザをキャッチして倒しにかかる。村田は首ヒザの連打でダウンポイントを挽回してドローに持ち込んだ。


 延長R、パンチのスピードがなくなってきた井藤に村田は左ミドル、前蹴り、ワンツー、さらに首相撲からのヒザ。井藤はその足をキャッチして持ち上げ投げる。村田は左ストレートから首相撲のヒザ蹴り連打で圧倒し、ついにダウンを奪う。その後も首相撲からのヒザ蹴りを連打。さらに左ハイを2度クリーンヒットさせ、首相撲でねじ伏せて今度は頭部へのヒザ蹴りを連打。残り時間は3秒だったが、井藤のセコンドからタオルが投入され、村田の逆転TKO勝ちとなった。

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