キックボクシング
レポート

【RISE】erikaが減点2で宮崎若菜に敗れ女子ミニフライ級は混沌の時代に、平岡琴は田渕涼香を振り切る

2022/02/12 22:02

▼第7試合 フライ級(-52kg)3分3R延長1R
×聖 愛(魁塾/同級4位、NJKFミネルヴァ日本スーパーフライ級王者)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
○KOKOZ(TRY HARD GYM/同級5位、スック・ワンキーントーン女子ミニフライ級王者)
※本戦の判定は30-29、29-29、29-29


 聖愛は関西の名門・魁塾所属の20歳になったばかりの女子大生。2020年2月にNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成したが、同年9月の初代RISE QUEENフライ級王座決定トーナメントではまさかの計量オーバー。トーナメントは失格となり、陣内まどかとワンマッチで対戦したが判定負け。2021年2月の『ミネルヴァ』ではIMARIの挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、ドロー防衛。5月のRISEではYAYAウィラサクレックに敗れるなど精彩を欠いたが、10月のHOOST CUPで田渕涼香にフルマークでの判定勝ち。今回こそRISEで真価を発揮したいところだ。


 対するKOKOZはムエタイとももいろクローバーZを愛し、2019年6月に無敗でスック・ワンキーントーン女子ミニフライ級王座を獲得。RISE初参戦となった2020年2月にはいきなりRISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵と対戦。接戦を展開し判定で敗れたが、パワフルなパンチを印象に残した。9月には「初代RISE QUEENフライ級(-52kg)王座決定トーナメント」に出場するも準決勝で小林愛三に敗れ、2021年11月の前戦ではS1レディース2021スーパーフライ級王座決定戦でルイに判定負けで王座獲得ならず。タイに渡ってムエタイ修行をしていたという。


 1R、聖愛は慎重に左右ローと右ミドルを蹴っていき、KOKOZはローを蹴りつつワンツーを伸ばしていく。途中、右ストレートを顔面とボディへ連打して見せ場を作ったのはKOKOZ。


 2Rもミドルとローを蹴り合う両者。KOKOZは踏み込んでの右ストレート、ワンツーを繰り出し、聖愛もパンチを繰り出して迎え撃つ。


 3Rも距離を保って蹴るのは聖愛。KOKOZが蹴ってくると右ストレートを返す。KOKOZは強いローを蹴ってパンチにつなげようとするが、聖愛の距離が遠い。最後は聖愛が右を2度ヒットさせたが判定はドロー。延長戦へ突入する。


 KOKOZは強い右ローで快音を響かせ、聖愛の足が内側へ曲がる。聖愛は右ストレートを伸ばしてき、KOKOZも左右フックを返しての打ち合いも見られる。聖愛はワンツーから右ミドル。KOKOZは強いローを蹴ってのワンツー、左右フック。聖愛も右ストレートで応戦したが、延長戦はKOKOZの有効打が目立ち判定で聖愛を振り切った。


 マイクを持ったKOKOZは「KOしたくて力んじゃってうまく動けなかったんですけれど、しっかり改善してベルトを獲りたいと思います」と、ランキングが上の選手に勝ってタイトルへ一歩前進した。

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