「青木にオファーしますよ」(榊原CEO)
榊原CEOは、「青木(真也)だね。青木が出てきてくれたら面白い。いろいろ契約上の問題とか、そういうものがきちっとクリアされることが大前提ですけど。オファーしますよ」と、日本MMA界の鬼っ子にラブコールを送っている。
MMA47勝9敗1NC、38歳にして4連勝中の青木真也は、ONEに参戦しながら、2015年12月にRIZINで桜庭和志と対戦(1R TKO勝ち)した経歴を持つ。
ボンサイ柔術勢とは交わったこともある。
矢地に勝利後、サトシが「強い先生ね、あなた」と肩を抱いた八隅孝平代表率いるロータス世田谷で青木は、サトシ戦前の矢地にアドバイス。2006年3月の「PRO JIU-JITSU X Grand Prix 2006」では、サトシの兄マスコス・ソウザにポイント2-0で勝利した縁もある。
「1回だけミスしたら極めに出来る。だから私は誰でも極める自信がある」というサトシは、果たして跳関十段の青木真也を相手にしても自身のスタイルを貫けるか。世界の強豪との対戦を続けている青木のMMAは、サトシにとって脅威となるだろう。
そんな“レジェンド”青木は、ONE Championshipの強豪たちからもラブコールを受けている。
ONEライト級ランキング
王者 オク・レユン(韓国)16勝3敗
1位 クリスチャン・リー(米国)15勝4敗
2位 ダギ・アサラナリエフ(トルコ)9勝2敗
3位 青木真也(日本)47勝9敗
4位 ユーリ・ラピクス(モルドヴァ)14勝1敗
5位 ザイード・イザガクマエフ(ロシア)20勝2敗
ほか注目選手
※ジャン・リーポン(中国)32勝11敗2分
※ジェームズ・ナカシマ(米国)12勝3敗
※ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)14勝6敗
※ピーター・バウシュト(オランダ)17勝6敗
※エディ・アルバレス(米国)32勝8敗
MMA20勝2敗、ハビブ・ヌルマゴメドフの練習パートナーだったザイード・イザガクマエフは、青木真也に1R 一本負けしているジェームズ・ナカシマと2022年1月に対戦。レスリング巧者のナカシマを相手にケージMMAで完全ドミネートし、最後は2R 肩固め(公式はダースチョーク)で勝利。試合後、イザガクマエフは「キル・アオキ」と2度、口にするほど対戦を熱望している。
また、青木と3度戦ったエドゥアルド・フォラヤンを2021年8月に判定で降し、2022年1月28日大会でもルスラン・エミルベクに1R KO勝利した元UFCのジャン・リーポンも「青木と戦いたい」とアピールしている。
現在3位の青木はタイトル戦線にいるはずで、その上には王者のオク・レユン、1位のクリスチャン・リー、2位のダギ・アサラナリエフしかいない。ONEは3月26日に10周年記念大会の「ONE X」を予定しており、チャトリ・シットヨートン会長兼CEOは「日本のファンにとってさらに興味深いカードがあります」と、日本に縁のある選手の追加カードを予告している。果たして青木の次戦はどこになるか。
試合のオファーがきた話 1月23日に書いた気持ち素直な気持ち|青木真也 shinya aoki @a_ok_i #note https://t.co/4EW6dG6y4j
— 青木真也 Shinya Aoki 文筆家 (@a_ok_i) January 30, 2022
試合について書いた記事が読まれていて嬉しいです。2ヶ月間一緒に楽しみましょう。
RIZINライト級では、DEEP王者の武田光司、PANCRASE王者の久米鷹介、そして元修斗王者の川名TENCHO雄生らが参戦しているが、川名は武田、矢地に連敗。そしてホームの修斗で19歳の“野生児”西川大和に敗れ、王座陥落した。
その西川は11月の「VTJ 2021」での一本勝ち後、青木真也に宣戦布告。3月21日の修斗で1階級上のウェルター級で山田崇太郎との対戦が決まっている。それは、水抜き禁止で通常階級より1階級上の体重となるONEでの試合を想定したものとも考えられる。
青木真也、ホベルト・サトシ・ソウザの2人の組み技師を巡るライト級戦線は、2022年にどう動くか。目が離せない。