キックボクシング
レポート

【ビッグバン】増井侑輝が昇也からタイトル奪取、地下格闘技出身でBigbang生え抜きの小川健晴がK-1のFUMIYAを大熱戦の末にKO

2022/01/30 21:01

▼セミファイナル(第9試合)61kg契約 3分3R
○琢磨(東京町田金子ジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26、30-27
×三輪裕樹(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
※三輪は計量オーバーで1点減点。


 琢磨はパンチが武器で、2017年2月にNJKFフェザー級王座を獲得。同年11月にはWBCムエタイ日本王座にも就いて二冠王となったが、2019年2月に葵拳士郎に敗れて王座を失った。2021年2月にはレジェンドの国崇を右ストレートでKO。ホームリングのNJKF以外にも様々な団体に参戦している。


 三輪は2014年1月にKrush初参戦。2017年からはK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属としてキャリアを重ね、2020年12月のKrush後楽園大会ではパンチ&ローで前へ出続けるタフファイトで伊藤健人から延長戦で勝利を収め、今年3月のK-1に初参戦を果たしたが島野浩太朗に判定負け。2021年8月のHEATではRISEランカーの嶋田将典をカーフキックでKOした。ラーメン二郎の相模大野店で2年以上働いている“戦う麺職人”。前日計量で1kgオーバーし、減点1からのスタートに(グローブハンディは無し)。


 1R、三輪は前に来る琢磨の前足へ左右のカーフを狙い撃ち。琢磨もワンツーを返すが、カーフが気になるか右ストレートをもらう。しかし琢磨は左右のロングの距離で左右ストレートを打ち、三輪を近付けさせない。さらに入ってくるとヒザ蹴りを突き上げる。三輪は強引に入り込んでカーフを蹴ろうとする。


 2Rも三輪のカーフキックと琢磨の左右ストレートの対決に。琢磨は三輪が接近するとヒザを突き上げる。徹底して離れて戦う琢磨は左ボディ、右ストレートをヒット。琢磨はジャブで距離を取っての顔面・ボディの右ストレートで三輪を翻弄。フットワークを使って三輪を避けてはパンチを入れる。


 3R、三輪は右ストレートを打ちながらどんどん前へ出て右ローを蹴る。さらに左三日月蹴り。琢磨は右ボディ、右ストレートで迎え撃つ。三輪の左インローのカーフキックで琢磨が大きくバランスを崩すが、琢磨は前に出る三輪をクリンチで受け止める。最後はパンチで詰めていった三輪だが逆転ならず、琢磨が判定で勝利した。


 琢磨はマイクを持つと「三輪選手は計量オーバーしてしまったんですが、僕たち格闘家は命を懸けてやっているので、ギリギリだったと思うので攻めないであげて応援してあげてください。真面目な方だと思うので。格闘家は仕事とか練習とか減量しながら大変な中でやっているので、これからも支えてあげてください」と三輪を気遣った。

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