▼セミファイナル 63kg契約(前日計量)1R7分
○倉本一真(修斗GYM東京)
[1分58秒 TKO] ※ドクターストップ
×寒河江寿康(今成柔術)
MMAレスラーの倉本vs.ピュアグラップラーの寒河江の対戦。
元グレコローマン60kg級全日本選手権3連覇。ジャーマンスープレックスの使い手である倉本は、ケージ使用の今大会で、いかに「投げて叩く」動きを、掌底ありの今成コンバット柔術ルールで見せるか。当然、投げのディフェンス、対策を練ってきてるであろう寒河江の関節技狙いをケージで潰して、パウンドのごとく叩いて、それを嫌ったところを投げられるか。
一方で、天下一品の関節技を持つ寒河江は、立つ必要もなく、手足をからめてくるだろう。得意の足関節のみならず、腕十字&三角絞めと、どのポジションからでも極めに行くことが可能だ。パウンドとも異なる掌底ありルールに慣れていることもアドバンテージと見ることもできる。
倉本もMe,Weでの出稽古で山崎剛代表のもと、強豪グラップラーの米倉大貴や岩本健汰らとも練習を積んでおり、ケージ掌底ありのなかで易々とは極めさせないだろう。1R7分の中で、どちらが削り、どちらが極めをセットアップするか。
いきなり座らずにスタンドに挑む寒河江。寒河江の腕を手繰る倉本は、一瞬片ヒザを着くとスタンド状態からグラウンド状態にして掌底を勝ち上げる!
さらにレスリングの「腕取り」で引き落とすと、足を取りにくる寒河江にがぶり、サイドバックから「足を触らせるな」という山崎代表の指示通り、足を後方に置きながら片ヒザを着いて、しっかり効かせる打ち方で掌底を連打! 鼻血の寒河江の右目の周りがすぐに腫れ、1分58秒、ドクターストップで倉本が勝利した。
倉本は試合後、「寒河江さんのおかげでいい試合が出来たと思います、掌底を練習してきたし、投げたかったんでもうちょっと試合したかったです。また機会があれば。僕はMMA選手なのでRIZIN、修斗で勝ち上がりたいと思います」と挨拶した。