キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】加藤有吾が引退試合の宮元啓介にリベンジ、注目の軽量級対決は“平成最後の怪物”花岡竜が石井一成に圧勝

2022/01/09 16:01

▼第3試合 53kg契約 3分5R
×藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
TKO 3R 2分23秒 ※セコンドからのタオル投入
〇HIROYUKI(RIKIX/第6代日本フライ級王者&第12代日本バンタム級王者)


 藤原は全日本学生キックボクシング連盟バンタム級王者になると、大学卒業後の2002年1月に全日本キックでプロデビュー。2004年11月に全日本バンタム級王座を獲得すると、2005年には各団体の王者が集った55kg級最強決定トーナメント『MACH 55』で優勝。2007年10月には当時日本人トップ選手を総なめにして4年間無敗を誇ったワンロップに勝利。2009年9月にWPMF世界スーパーバンタム級王座を獲得、2010年9月にWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を獲得。国内バンタム級で最強の座に君臨し、2014年10月と2015年4月にはルンピニースタジアム王座にも挑戦したが王座獲得ならず。左ミドルキックを軸に、右ストレートとヒジ打ち、そしてローキックでKO勝ちも多い。12月22日には43歳を迎えた大ベテランだ。戦績は61勝(39KO)21敗11分で今回が94戦目。


 その“レジェンド”と対戦するHIROYUKIは目の良さと身体能力の高さを活かし、打たせずに打つ試合が持ち味。時折、派手な蹴り技も見せる。新日本キックボクシング協会の第6代日本フライ級王者&第12代日本バンタム級王者。様々な団体に参戦しており、2021年7月には『NO KICK NO LIFE』でムエタイ五冠王の鳩を鮮やかなハイキックでマットに沈め、9月のBOMでは二冠王の稔之晟に判定勝ちしている。戦績は27勝(12KO)10敗4分。


 1R、左ミドルを蹴っていくサウスポーの藤原に、HIROYUKIは鋭く重い右ミドル。続けて前蹴りでアゴをかち上げる。ロー&ミドルで立て直そうとする藤原だが、スピードに優るHIROYUKIが右カーフキック、右ミドルを当てていきヒジも放つ。1R終了間際、HIROYUKIは右ストレートからの左フックでダウンを奪った。


 2R、HIROYUKIは右ローで藤原を派手に転倒させる。右ボディをストレートとフックで打ち、藤原が左ストレートを出そうとするとそれよりも早く右ストレート。前に出る藤原は右の縦ヒジ。藤原が組み付く際には右ヒザを鋭く突き刺す。HIROYUKIは観客席を見て笑顔をふりまく余裕ぶり。


 3Rも前に出る藤原へ右を命中させるHIROYUKI。藤原の左奥足ローがタイミングよくヒットするが、HIROYUKIはワンツー、左フック&右アッパーをヒットさせる。ローを蹴り続ける藤原だが、HIROYUKIは右ハイを蹴ってガードを横にさせると飛びヒザ蹴りでダウンを奪う。藤原のセコンドからタオルが投入され、HIROYUKIのTKO勝ちとなった。


 HOROYUKIはマイクを持つと「今日の対戦相手、藤原選手は43歳で僕も父親なんですけど高校生の娘さんがいると聞いて。それでも戦っているの凄いと思って。対戦してくださってありがとうございました。まだコロナの状況の中でご来場いただきありがとうございました。身体に気をつけて頑張ってください」と語った。 今大会では各試合にKOボーナス5万円が用意され、KOを逃した場合はキャリーオーバーされて次の試合へ持ち越される。第1試合と第2試合が判定だったため、HIROYUKIは合計15万円のKOボーナスを手にした。

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