▼第5試合 BOM女子ピン級(45.53kg) 王者決定戦 2分5R
×MIREY(HIDE GYM)
判定0-3 ※48-49×3
〇奥脇奈々(エイワスポーツジム)
※奥脇が新王座に就く。
MIREYは日本人の父とペルー人の母を持つハーフで、2018年2月にプロデビュー。5戦目で祥子JSKを破り、J-GIRLS王座に就いた。2020年2月には奥脇奈々を破り、WMC日本王座も獲得。5月の『KNOCK OUT』ではぱんちゃん璃奈とのリベンジマッチに挑んだが、初回KO負けで返り討ちにされた。7月には伊藤紗弥とオープンフィンガーグローブマッチで対戦するも判定負け。
奥脇はジュニアキック出身で、2017年1月にプロデビュー。アグレッシブな打ち合いを好む“バチバチ打ち合い娘”。2019年12月に世界三冠王・伊藤紗弥に挑むも判定で敗れ、2020年12月にはRISEの「アトム級(-46kg) NEXT QUEEN トーナメント 2021」の1回戦で小林愛理奈に敗れた。前回の試合は9月のRISEで平岡琴に敗れ、泥沼の5連敗と何が何でも勝ち星が欲しいところ。
1R、前に出てくるMIREYに対して回り込み、前蹴りを多用して右ストレート、左フックにつなげる奥脇。入り込めないMIREYは飛び込んでのフックを繰り出すが、奥脇が動いて当てさせない。
2R、MIREYはギアを上げて前へ出てパンチを繰り出すが、奥脇が逆に左フック、左ボディ、左ミドルで迎え撃つ。MIREYが突進してくると回り込むか前蹴りで距離を作り、MIREYに詰めさせない上手い戦い方。
3R、MIREYは奥脇のパンチを被弾して左目がかなり腫れあがっているが、奥脇を止めるために左ボディに狙いを絞る。さらに追いかけていき空振り上等のフックを繰り出す。奥脇もステップでかわしながら前蹴り、右ストレートで反撃。
4RもMIREYが追いかける展開に。奥脇はジャブでけん制してハイキック、左ボディ。MIREYも左ボディを打つ。終盤、奥脇が顔面前蹴り、左フックをヒットさせてMIREYのバランスを大きく崩し、前蹴りでは転倒させた。
5Rも奥脇は足を止めず、ガムシャラに左右フックとボディでラッシュをかけるMIREYをかわしていく。そして前蹴り、左フック、カーフキックと要所でヒットを奪い、最後まで動き続けて判定勝ち。奥脇は嬉し涙を流して腰にベルトを巻いた。