▼第6試合 BOMウェルター級(66.67kg)王者決定戦 3分5R
〇高橋幸光(TSK japan)
KO 4R
×水落洋祐(エイワスポーツジム)
※高橋が新王座に就く。
高橋はテコンドー出身で、2009年4月デビューのベテラン選手。当初はヒジありルールで戦績を重ねていたが、2011年10月からKrushに参戦。卜部功也、山崎秀晃、塚越仁志らと拳を交えていたが、2013年5月からヒジありルールにカムバック。2013年11月に小川翔を破ってMA日本ライト級王座を獲得し、2014年8月には前口太尊を破ってJ-NETWORKライト級王座にも就いた。今年9月のBOMではKJヒロシを破り、WMC日本スーパーライト級王座に就いた。戦績は36勝(11KO)19敗5分。
水落は国内外の強豪と真っ向から打ち合い、数々の激闘を繰り広げてきた“名勝負製造機”。2019年9月のRISE初参戦時には北井智大に1RでKO負けを喫したが、2020年10月の横浜大会で松本芳道から3Rにダウンを奪い約1年半ぶりの勝利を手にした。しかし、今年4月には伊藤澄哉にKO負け。今回は2019年4月の『KNOCK OUT』での試合以来となるヒジ打ちありルールに臨む。
2人は元はまっこムエタイジム所属で同門の先輩・後輩となる。非情な元同門対決となった。
1R、サウスポーの高橋は左ミドルとジャブ、水落は右ローを蹴ってジャブ。右ミドルで攻める水落に高橋はいきなり接近してのヒザ連打。水落はパンチ&ローの上下、高橋は蹴りからパンチをまとめる。
2R、緩急をつける高橋はスピードで水落より優る。パンチをまとめての左フックでダウンを奪うと、水落は前へ出るが高橋を捕まえられず、高橋のバックキックをもらう。
3R、高橋はローで崩してハイキック、右ストレートにつなげ、二段飛び蹴りも繰り出す。前へ出る水落だが高橋はジャブを多用して水落が接近すると組み付いてしまう。水落が鼻血を噴き出しドクターチェック。
4Rも前へ出て右ストレートを鵜trて行く水落に高橋はジャブからヒザ蹴り。このヒザ蹴りが何度もきれいに突き刺さる。さらにパンチでもボディを打ち、左ミドルを鮮やかに決めると水落の身体がくの字に。それでも諦めず前に出ようとする水落へ高橋が渾身の左ハイ。水落がばったりと倒れ、高橋のKO勝ちとなった。
元同門対決をKOで制した高橋は「僕は水落さんと10何年も同じジムで一緒に練習して、実はガウンも色が違うだけで真似しています。ずっと洋佑さんに勝つことだけを考えてジムに行っていました。それくらい憧れていて今でもずっと尊敬しています。今回たまたま勝てましたが越えたとは思っていません。ずっと目標であり、憧れの存在です。洋佑さんありがとうございました、凄く怖かったし、強いのも一番知っているので、試合が終わって本気でぶつかれて嬉しかったです。来根は世界を目指して頑張ります」と、泣きながらマイクで語った。