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【ONE】女子アトム級GPはスタンプがフォガットに一本勝ちで優勝! アーセルが3度目防衛、秋元皓貴、若松佑弥が連勝で王座挑戦へ前進

2021/12/03 20:12

▼キックボクシング バンタム級 3分3R
×チュー・ジェンリャン(中国)65.10kg, 1.0099
[判定0-3]
〇秋元皓貴(日本)65.25kg, 1.0031

 バンタム級キックボクシング3位で現在3連勝中の秋元皓貴が、中国からONEに初参戦するチュー・ジェンリャンを迎え撃つ。秋元は前戦でジャン・チェンロンとの再戦を制しており、今回のジェンリャンを降し、現王者のカピタン・ペッティンディーアカデミーへの挑戦に辿り着きたいところだ。

 対するジェンリャンも17連勝中の強豪。中国の国家ムエタイチームの一員として活躍。2013年中国ムエタイ選手権-75kg級で金メダルを獲得し、同年にプロデビュー。2014年WLF-65㎏級インターコンチネンタル王者、2014年S-1“皇后杯”王者、2015年S-1“泰皇杯”王者、2016年WLF -67㎏級世界カンフー王者、2017年GOH世界フェザー級王者、2019年ISKAスーパーフェザー級世界王者などに就いている中国のトップキックボクサーだ。

 日本にも2017年7月に『Krush』に来日し、小宮由紀博から判定勝ちを収めているほか、2018年1月には長島☆自演乙☆雄一郎にもTKO勝ちしている。


 ディラン・サルバドール、ケム・シッソーンピーノン、イリアス・ブライド、ジョムトーン・チュワタナ、モサブ・アムラーニ、サゲッダーオ・ペットパヤタイといった世界に名を知られる強豪たちからも勝利を収めており、2016年8月にモロッコにてフランス人選手に敗れて以降は17連勝。中国国内だけで試合をしているわけではなく、ポルトガルやブラジル、スイス、タイ、アメリカ、ニュージーランドなどにも遠征して勝利している。戦績は51勝(23KO)7敗。31歳のチューは英国ラフバラ大学でスポーツマーケティングの修士号を取得するため、試合から遠ざかっていたが、今回、ONEで復帰となる。


 1R、右ミドルを蹴っていくジェンリャンに秋元は左右のロー。秋元のミドルはジェンリャンがスウェーでかわしていく。秋元の強烈な右ロー、そして踏み込み鋭い左奥足ローが次々と決まり、ジェンリャンは右ハイを繰り出すが秋元は肩で受け止める。秋元の右フックからの左ハイ、ジェンリャンの右ミドルをしっかりとスネで受ける秋元はすかさずローを蹴り返す。



 2R、ジェンリャンはいきなり足払いで秋元を転がす。ジェンリャンの右ミドルをカットしてすぐに左ミドル、さらに左右ハイをガードの上から叩きつける秋元。ジェンリャンは下がり始め、秋元の軸足を刈っていく。秋元の右ローを前足に何度も被弾するジェンリャンは軸足払いでの崩し、秋元は前へ出続ける。


 3Rもジェンリャンの右ミドルをしっかりカットする秋元。そして前へ出て右ローを蹴る。秋元のハイにはジェンリャンが軸足払い。秋元は左右フックから組んでのヒザ蹴りに行くがパンチでのヒットはなかなか奪えない。秋元のワンツーから右ハイが浅くヒット。ジェンリャンの攻撃をブロックした秋元はハイを蹴るが、ジェンリャンは軸足払い。強いフィジカルで前へ出ていく秋元が最後まで攻め続け、判定3-0で勝利の雄たけびをあげた。


 勝利者インタビューで秋元は「今回もすごい強い選手組まれて、負けるんじゃないかってインタビューをめっちゃされて。今までやってきたことを信じてやったら結果が出るんだと実感しました。強敵でしただけれどしっかり勝ててよかったです」と、不利の下馬評を覆したと語った。

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