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レポート

【ONE】女子アトム級GPはスタンプがフォガットに一本勝ちで優勝! アーセルが3度目防衛、秋元皓貴、若松佑弥が連勝で王座挑戦へ前進

2021/12/03 20:12

▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
×フー・ヨン(中国)60.70kg, 1.0040
[判定0-3]
〇若松佑弥(日本)61.20kg, 1.0136

 MMA14勝4敗、フライ級3位の若松は、現在4連勝中。2021年4月の前戦では、強豪リース・マクラーレンに判定勝ちで王座挑戦に近づいている中でのノーランカーとの戦いになる。

 対するフー・ヨンは7勝2敗。「ONE Hero Series」で4連勝後、2021年3月に本戦に初出場。ヨッカイカー・フェアテックスから再三テイクダウンを奪い判定勝ちしている。

 フー・ヨンの黒星は2つ。ONE FC時代にデーダムロンに敗れたジョマン・オマンと、ダナ・ホワイト コンテンダーシリーズに出場したシャン・ゼィーファに敗れている。

 試合前に、ONEのシニアバイスプレジデントでマッチメーカーでもあるマット・ヒュームは若松について「もし彼がフー・ヨンに勝利すれば、次はタイトルマッチだろう。ユウヤは(王者のアドリアーノ)モラエスをノックアウトできるパンチを持っている。ONEのスターになる要素を兼ね備えている選手」と、次戦での王座挑戦を明言している。


 1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブで牽制し、右ローを当てる若松。ヨンの右ストレートを潜りボディロックテイクダウン! しかし蹴り上げのヨンを立たせる若松。右カーフキックにヨンも右フックを合わせる。さらに右カーフキックにヨンの足が流れる。


 ワンツーの右を打ち込む若松。さらに右カーフキックでヨンは軸が崩れるが下がらず。ワンツーで前に出る。しかし圧力をかける若松は右ストレート! さらにダブルレッグテイクダウン! クローズドガードのヨンに鉄槌。右ヒザを押してパスするとハーフに。若松はパスを狙うが、その瞬間にヨンは左で差して立ち上がることに成功! そのまま組んでゴング。


 2R、大きなワンツーで前に出るヨン。バックステップでかわす若松は右で飛び込みボディロック&小外でテイクダウン! インサイドから強い左のパウンド連打。すぐに左側に片足をパスすると腰を切ってパスガード! サイドから右で脇差し、左で顔面にヒジ。アメリカーナを狙うが、腕を抜いたヨンはブリッジで亀になり立ち上がり。


 しかし、すぐに若松はダブルレッグダイブでテイクダウンを奪い、サイドに。カウンターのヒザを狙うも亀になり立つヨン。今度は左ボディで入る若松! 右で差すが離れると、今度はシングルレッグテイクダウン。立つヨンを今度はカウンターのダブルレッグテイクダウンと、グラップリングを試すように動く。


 ヨンのシングルレッグにスイッチを合わせようとする若松だが、テイクダウンを奪うヨンはヒザを狙う。


 3R、右の前蹴りを打つヨン。左を伸ばして強引に前に出る若松。そこにカウンターを狙うヨン。ヨンの左の蹴りを掴んでニータップでテイクダウンを奪う若松。パスからバックを奪取。しかし上を選択もヨンは立ち上がる。すぐにダブルレッグテイクダウンは若松。リフトし、持ち上げ倒す若松に、スクランブルするヨンをスタンドバックで崩してなおもテイクダウン。コントロールしハーフから背中を着かせてヒジ。鼻血のヨンは顔を腫らせるなか、サイドにパスすると、ヨンの立ち際に右! 


 下がるヨンを冷静に詰めて、狙いすました右ストレート! ヨンの大きな左右をかわしてカウンターの右ストレート! それでも倒れないヨン。ゴングに両者はハグ。


 判定は3-0で若松が勝利。予告通り組み技を披露し、新しい姿を見せた若松は5連勝。ケージの中で王者モラエスへのコメントを求められると、「倒すのが自分のスタイルで、今日は長南さんに倒しに行けと言われていて、直前まで打撃で倒すつもりでしたが、またちょっと新しい自分を見たくて、寝技でも圧倒してコントロールして勝てるところを見せたかったです。ファンの皆はKOを見たかったと思うんですけど……。チャトリさん、どうですかね。次、アドリアーノとやらせてください」と、王者にプレッシャーをかける新たな勝ち方でベルトに王手をかけた。

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