▼第3試合 第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R
×黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
判定0-3 ※28-30×3
〇璃明武(=りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス)
※璃明武が決勝戦へ進出。
璃明武は空手のバックボーンを持ち、第15回「K-1アマチュア」Aクラス-55kgトーナメントで優勝。2018年4月にプロデビューを果たし、2019年12月のKrush後楽園大会では鮮やかな後ろ回し蹴りで内田晶を失神KOし、大きな話題を呼んだ。デビューから5連勝を飾ったが、7戦目で元Krushバンタム級王者・佐々木洵樹に判定で敗れ初黒星。今年2月の再起戦では蒼士に判定勝ちしている。8月の1回戦では吉岡ビギンと対戦するはずだったが、吉岡の計量オーバーでワンマッチとなり、璃明武が判定勝ちした。戦績は8勝(3KO)1敗。
黒田は2018年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、林勇汰、森坂陸、蒼士、椿原龍矢、小倉尚也らと対戦して2勝5敗1分。前戦は5月に晃貴と延長Rまで戦い、判定2-1で惜敗した。8月の1回戦では小巻海斗に延長戦の末に勝利を収めている。戦績は5勝9敗1分。身長174cmは8人の中で最長身。5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで優勝した黒田斗真の兄だ。
1Rはローの蹴り合い。黒田の右ローがよくヒットし、璃明武はカーフを蹴っていく。カーフをカットされた璃明武は即座にワンツーの連打で前へ。このラウンドの山場を作る。
2Rもローの蹴り合いとなるがより多く蹴るのは黒田。璃明武は左のパンチを狙いつつ左ボディを打つ。そして黒田が前へ出てくるタイミングでヒザを突き上げてアゴに当て、ダウンを奪う。ドンピシャのタイミングで鮮やかなカウンターだった。
3R、黒田は右ローを蹴りつつ飛び込んでの右フック、右ハイも繰り出すが璃明武は慎重だ。1Rから蹴り続けていた右カーフに一瞬黒田がグラつき、璃明武は足を指し示しながら「効いたーっ!」とアピール。しかし、無理することはなく最後まで慎重に戦い、判定3-0で鬼山の待つ決勝戦へ駒を進めた。