(C)RIZIN FF/Bellator
2021年10月24日(日)にロシア・モスクワの VTBアリーナにて『Bellator 269』、日本・横浜のぴあアリーナMMにて『RIZIN.31』がそれぞれ開催され、試合後の会見で、Bellatorのスコット・コーカー代表が日本大会の開催を示唆、榊原信行CEOがフェザー級ワールドGP開催の意向を語った。
すでに、2021年12月3日(日本時間4日)に米国で開催される『Bellator 272』にて、Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティス(米国)に、堀口恭司(日本)が挑戦する「Bellator世界バンタム級タイトルマッチ」(5分5R)が発表済みで、その際に両代表は、「RIZINとの協力関係を継続」(コーカー)、「ここから両団体の威信をかけた戦いに」(榊原CEO)との声明を発表していたが、それが現実のものとなりそうだ。
モスクワ大会でエメリヤーエンコ・ヒョードルのKO劇を見届けたコーカー代表は、「2022年は、英国、アイルランド、パリ、日本、ロシアと目まぐるしいことになる」と会見で予告。2022年のBellatorの遠征で日本大会を行うことをあらためて語った。
続けて、「いまうちの135ポンド(バンタム級)は堀口恭司と契約してアメイジングな階級になった。145ポンド(フェザー級)もそうだ。この2つの階級に関してはあらゆるMMA団体のなかでも最も充実した選手層だと自負してる。2022年はエキサイティングな発表ができると思う」と、バンタム級とフェザー級を中心に、大きな仕掛けをしていくとしている。
まずは、堀口vs.ペティスで王座戦が行われるバンタム級だ。
2021年のフェザー級ワールドGPでは、AJ・マッキーJr(米国)とパトリシオ・“ピットブル”フレイレ(ブラジル)が決勝を争い、AJがギロチンチョークで一本勝ち。100万ドル(約1億1千万円)の優勝賞金とGP王者さらに同級王者の2本のベルトを巻いた。
2022年に予定されているのが、バンタム級ワールドGPの開催だ。
コーカー代表は会見で、「バンタム級GPは何人構想か。まだ決まってないが、8人トーナメントかなと思っている」と、初めて具体的な参加選手の構想を語った。
日本ではRIZINバンタム級GPが開催中で、大晦日に決勝が行われる予定で、現在、朝倉海(トライフォース赤坂)、井上直樹(セラ・ロンゴ&ワイドマンMMA)、扇久保博正(パラエストラ松戸)、瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)の4選手が勝ち上がっている。榊原CEOは、優勝者のBellator参戦も示唆しているが、果たして「8人トーナメント」の枠に入ることが出来るか。
現在、Bellatorバンタム級ランキングは、セルジオを筆頭に、前王者のフアン・アーチュレッタ(米国)、9連勝のラフェオン・スタッツ(米国)、元谷友貴に一本勝ちしたパトリック・ミックス(米国)ら、強豪が並び、戦線から離れていた挑戦者の堀口はランク外で、この陣容だ。
◆Bellatorバンタム級ランキング(※10月19日付)
王者 セルジオ・ペティス(米国)21勝5敗 ※12月3日に堀口恭司と対戦
1位 フアン・アーチュレッタ(米国)※前王者 25勝3敗
2位 ラフェオン・スタッツ(米国)17勝1敗
3位 パトリック・ミックス(米国)14勝1敗
4位 マゴメド・マゴメドフ(ロシア)18勝2敗
5位 レアンドロ・イーゴ(ブラジル)21勝5敗
6位 ジェイムス・ギャラガー(アイルランド)11勝1 敗※11月5日にパトリック・ミックスと対戦
7位 ジョシュ・ヒル(カナダ)20勝4敗
8位 ジョーネル・ルーゴ(米国)7勝0敗
9位 キャス・ベル(米国)5勝2敗
10位 ダリオン・コールドウェル(米国)15勝5敗
果たして、2022年のバンタム級ワールドGPは、いかなる出場選手となるか。
そして、フェザー級。