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【DEEP】平松翔が右フックで一撃KO、海飛を担架に乗せる。日本拳法出身・古賀愛蘭が竹林愛留に寝技で完勝、村上彩が玉田育子に鮮やかな腕十字

2021/10/17 21:10

▼第7試合 DEEP JEWELS49kg以下 5分2R
×竹林愛留(総斗會三村道場)
[判定0-3]※20-18×2、19-19(マスト:古賀)
○古賀愛蘭(TEAM FAUST)


 竹林は福井県の女子高生ファイター。6歳から兄とともに空手を学び、空手では拳幸塾に所属。禅道会の全日本ジュニアRF武道空手道選手権大会・中学生女子の部で優勝するなど、18歳ながらキャリアは10年に及ぶ。総合格闘技では、club DEEP等で活躍した水野宏幸代表率いる総合格闘技ジム総斗會三村道場でMMAに取り組み、空手で鍛えた打撃を武器にアマチュアで3戦3勝。


 昨年大晦日の『RIZIN』では、急遽決まった将来を嘱望される10代の女子高生同士の試合「RIZINチャレンジマッチ」に出場。同じ17歳(当時)の“サブミッション系女子”さくらと大舞台での対戦に臨んだが、体重超過のさくらに1R1分37秒、腕十字で一本を取られた(公式結果はノーコンテスト)。


 正式なプロデビュー戦として臨んだ今年6月の『DEEP JEWELS 33』でも同じ女子高生の音波と対戦し、キャリアに優る音波から判定3-0でプロ初勝利を奪っている。また、同試合の前日計量ではボコボコに割れた見事な腹筋を披露したことも話題に。前回9月大会では井上智子に判定3-0(20-17×3)で完勝、連勝を飾っている。


 今回対戦する古賀は2019年の桜丘高校日本拳法部時代に全国高校日本拳法選手権大会で女子個人戦優勝の実績を持つ。2021年3月の『DEEP JEWELSアマチュア』に出場し、アマチュアSPルールで悠花に判定勝利。ヒザ蹴りも得意とするストライカーで、7月のプロデビュー戦ではパンナコッタみのりをなんと1Rわずか18秒、左フックでマットに沈めた日本拳法仕込みの女子離れした強打を見せつけている。


 1R、両者とも軽快なフットワーク。竹林は右ローから左ミドル、そして左フックとコンビネーションをいずれもヒットさせる。古賀は怯まず出入りしながらの右ストレート、竹林はこれに右ストレートを返して蹴りまでつなげる。古賀が飛び込んでの一発を放つたびに、竹林は3発返すスピードを見せるが、古賀のバックステップも速く蹴りは空振りさせる。


 左フックを顔面とボディに打ち分ける古賀に竹林が組み付いてコーナーへ押し込むが、古賀はすぐに体勢を入れ替えてヒザ蹴り。四つ組みでの強さも発揮する。ブレイク後、蹴りを出しながらプレッシャーをかける竹林に古賀は左フック。竹林は古賀の左フックに右ハイを合わせたが、古賀は肩で受け止めて足を持ち上げテイクダウン。


 抑え込む古賀は上体を起こすとパウンド、さらにバックからのパンチ。起き上がる竹林だが、古賀はバックから持ち上げての投げを見舞う。古賀はゴングが鳴るまでサイドバックからボディへヒザを打ち続けた。


 2R、竹林はパンチと蹴りで攻め込むが、左ハイで足を滑らせて転倒し、古賀にトップを奪われる。すかさずパウンドを打ち、トップをキープする古賀。竹林の下からの腕十字に腕を引き抜くとパウンドを打ち、再び抑え込む。竹林はシザース、ブリッジと返そうとするが古賀はバランスがいい。


 古賀が腕十字に来たタイミングで起き上がった竹林はガブるが、古賀にシングルレッグでまたもテイクダウンされる。そしてパウンド。古賀はストライカーかと思われていたが、寝技でも強さを発揮。スタンドに戻ると右フック、右ローを放つ古賀に左ハイ&右ミドルで勝負に行った竹林だが、古賀にボディロックからテイクダウンされて万事休す。


 竹林のブリッジ、リバーサルを全て潰して力強く抑え込み、古賀がパウンドを入れて試合終了となり、古賀の判定勝ちとなった。

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