キックボクシング
レポート

【ONE】スーパーボンがペトロシアンを衝撃の失神KO、新旧K-1王者対決はグレゴリアンがサワーをTKO葬、シッティチャイ貫録の勝利、アラゾフがサナを秒殺KO、キリアはケールを初回KO

2021/10/15 22:10

▼第3試合 フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリ準々決勝 3分3R
×サミー・サナ(フランス)
[1R 0分39秒 TKO] ※左ボディ
○チンギス・アラゾフ(ベラルーシ/アゼルバイジャン)
※アラゾフが準決勝へ進出。

 サナは2016年5月にラジャダムナンスタジアムでKO勝ちしてWBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、2017年12月にはISKAムエタイ世界ミドル級王座を獲得している。2019年6月にONEデビューを果たすと、初戦は判定で敗れるも2018年11月にはアーメン・ペトロシアンに勝利。

 2019年2月にはジョー・ナタワットに敗れるが5月にはヨードセングライ、8月にはジャバル・アスケロフに連勝した。10月の「ONE Super Seriesキックボクシングフェザー級WORLD GP 2019」ではジョルジオ・ペトロシアンに判定負け、2020年10月にはマーティン・メオニから勝利している。2020年12月にはジャマール・ユスポフにムエタイルールで敗れている。

 アラゾフは、アマチュア時代に197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、13歳でタイにてプロデビュー。2014年と2015年の『A1ワールドグランプリトーナメント』(-70kg級)で優勝、2015年にWAKOプロK-1ルール世界ミドル級王座、2016年には同スーパーウェルター級王座を獲得。

 同年にNDC K-1ルール同級王座も獲得している。2017年6月に『K-1 WORLD GP』に初来日すると『第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント』で中島弘貴とジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちして優勝し、第2代王座に就いた。2018年3月には日菜太をKOして初防衛にも成功している。

 -70kg級の世界トップグループに位置するが、マラット・グレゴリアンとは1敗1無効試合、シッティチャイ・シッソンピーノンには1敗、ジョルジオ・ペトロシアンにも1敗と現在『ONE』で活躍する世界3強にはいずれも敗れており、2021年4月のONE初参戦ではケールに判定2-1で敗れた。

 1R、アラゾフの左インローからスタート。サナが前へ詰めてくるところへアラゾフは左フックに左ハイキックを合わせる。

 これでフラつきながら下がるサナへ左ハイキック、右スーパーマンパンチ、左右ボディと左右フック。嵐のようなラッシュを仕掛けて最後は左ボディでレバーを打ち抜きダウンを奪う。サナはそのまま10カウントを聞き、アラゾフの秒殺KO勝ちとなった。

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