▼第5試合 フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリ準々決勝 3分3R
○マラット・グレゴリアン(アルメニア)
TKO 2R 2分26秒 ※左ジャブ
×アンディ・サワー(オランダ)
※グレゴリアンが準決勝へ進出。
グレゴリアンは、2015年のK-1 WORLD GP -70kg王者。1回戦で山崎陽一、準決勝で牧平圭太、決勝でジョーダン・ピケオーにKO勝ちと、3試合連続KO勝ちで優勝を果たしている。2018年2月には、Kunlun Fight 69 - World MAX 2017の準決勝でジニアス・ズエフに判定勝ち、決勝でスーパーボーン・バンチャメークにKO勝ちして優勝した。そして、2019年5月「Glory 65」において、シッティチャイ・シッソンピーノンと5度目の対戦。グレゴリアンが判定勝ちでライト級王座を獲得している。2020年12月のONE初参戦ではイヴァン・コンドラチェフ(ロシア)に先制のダウンを奪われるも2RでKO勝ちした。戦績は64勝(33KO)11敗1分1無効試合。
サワーは長くシュートボクシングで“守護神”として活躍。世界トーナメントS-cupで2002・2004・2008・2012と4度優勝、K-1 WORLD MAX世界一決定トーナメントでも2005・2007と2度優勝を果たしている。2015~2017年にはRIZINでMMAにも挑戦し2勝3敗の戦績を残した。ONEには2018年10月から参戦するも2連敗、2019年の「ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドグランプリ」は欠場した。2020年12月に2019年3月のONE日本大会以来の試合となったジャン・チャンユ(中国)で、ほぼ一方的な展開の判定3-0で勝利した。戦績は161勝(98KO)21敗1分。
1R、グレゴリアンの圧力に下がるサワーはグレゴリアンのジャブに得意の右クロスを合わせに行くサワーだが、右ローを蹴ったところでグレゴリアンの左フックでダウンを奪われる。ケージを背負うサワーにボディから左右フックのコンビネーションを決めるグレゴリアン。サワーもすかさずコンビネーションを返すが、グレゴリアンはしっかりブロック。サワーは得意の左右フックから左ボディ、そして右ローのコンビネーションを回転させるが、グレゴリアンは左アッパーを突き上げ、左ボディと右ロー。
2R、サワーは飛びヒザ蹴り、ジャブからロー、変則的な右ハイと攻めるが、グレゴリアンのジャブ、右ロー、左右アッパーにケージを背負わされる。グレゴリアンは右ローを狙い撃ち、サワーは左ボディを返す。ジャブの相打ちで後方へ倒れるサワー。倒れる際に踏ん張った右足首を捻ったか、サワーは立ち上がることができずレフェリーが試合を止めた。
サワーは足を引きずりながら、勝者のグレゴリアンを称えた。新旧K-1王者対決はグレゴリアンの圧勝に終わった。
Marat Grigorian FLOORS "Souwer Power!" 💪 @MaratGrigorian #ONEFirstStrike #WeAreONE #ONEChampionship pic.twitter.com/wHV78csa2e
— ONE Championship (@ONEChampionship) October 15, 2021