頭から突っ込んでくる選手とやったことがないけど──
打撃では、頭を下げて打つオーバーハンドフックを得意とする牛久だが、相手にとってはバッティングの注意も必要となる。一方で、その下げた頭にカウンターのヒザ蹴りを狙うことも可能だ。
斎藤は、「頭から突っ込んでくる選手とやったことがないので、どうなんでしょう……実際に対峙してみてどう感じるかだと思います。あんまり正面に構えたくないなとは思いますね。(アキラとの練習でその動きの想定練習も)しています」とシミュレーションは出来ているとした。
2020年9月のDEEPフェザー級タイトルマッチで、弥益ドミネーター聡志を判定で降し、王座獲得に成功した牛久。先にダウンを奪いながら、逆襲のヒザ蹴りをもらいダウンを奪い返され、パウンドを受けたが、そのピンチを凌ぎ3Rに挽回。試合は牛久が判定4-1で競り勝ち、ベルトを巻いた。
斎藤は、「あの試合は……あそこでダウンしてやられなかった。試合のなかで自信というか、気持ちがついてきているのかなと思います。今までだったら、1発もらって怯んでいたところを怯まない。自分のやるべきことが明確になっているのかなと。あそこを凌いだことは勝因の大きなひとつだと思いますし、気持ちがすごく強いなと思いました」と、DEEP王者の心と身体のスタミナを評価する。
牛久自身も「“ゾンビかよ!”と思うくらいのスタミナの凄さに注目してほしい」と語るように、弥益からベルトを奪ったテイクダウン&ドミネートを、斎藤戦でも15分やり続ける自信を見せている。
しかし、RIZINルールでは、テイクダウンされてもダメージを受けずに立ち上がり、そのテイクダウンを相殺するダメージを相手に与えることで、相手を上回ることが可能だ。
「テイクダウンから逃げる自信? 練習しています。まずテイクダウンに入るまでの想定もあるので、そこの最初の立ち合いである程度、分かるような気もしますけど、(テイクダウンを切ること・倒されても立つこと)どっちでもいいかなと思っています」と、牛久のテイクダウンのアプローチの段階から勝負の際はあると語った。