しっかり5分3Rやるなかで、攻め時を冷静に見極めたい
横浜大会のメインイベンターとして、大会ポスターに1人大きくフィーチャーされ、初防衛に臨む王者だが、気負いは無い。
「早くに終わることにこしたことはないと思っていますけど……どうなんでしょう。あまり焦ってはいないというか、しっかり5分3Rやるなかで、攻め時とかを冷静に見極めたいなと思います。とにかく変に力を入れて最初から倒しに行くということはあまり考えていないです」と、不動心の構えだが、周囲の期待は受け止めている。
「基本的に試合は勝ちと負けしかないので、お互いに挑むという意味では、今までの試合と変わらずに“負けたら次は無い”という気持ちを持ってやっています。今回、RIZINのメインイベントで防衛戦ということで、周囲の期待、たくさんの人を巻き込んでいることは自分でも感じていて、それに相応しい試合を、というのは自分の中で思っていますけど、今までの試合と大きく違うかと言われるとそうではないです」と、“いつも通り”絶対に負けられない不退転の決意で、今回も臨むという。
その上で「相手は“ゾンビのように頑張る”とは言ってますけど、気絶するまで殴ろうとは思っているので、そういったシーンを見せたいですね」と、ハートの強い挑戦者の心を折る、とした。
王者として、海外強豪との試合も見据えている。
これまでの試合で苦戦を強いられたマイク・グランディは、斎藤戦を含む8試合で連勝し、UFC入りを決め、オクタゴンで1勝2敗。同じくアギー・サルダリも8連勝で英国ケージ・ウォリアーズに参戦も、この6月に4年ぶりの黒星を喫している。斎藤は、それらライバルたちの動向も負っているという。
「試合は見ています。グランディ選手はUFCで試合をしていますが、UFCのレベルの高さをまざまざと感じますよね。組み合わせや相性もありますけど簡単には勝てない。非常にレベルが高いです。コロナのこういった状況もどうなるか分かりませんが、だんだん外国人選手が日本に入って来れるような状況になれば、海外選手との試合も考えられます。お客さんもそういった海外勢を迎え撃つ戦いとか、対日本人とはまた違うストーリーもあるので、そういった期待もあると思います。巡り合わせがよければ、年末に向けても海外勢とどんどんやっていきたいと思います」と、同階級の世界から目を逸らすことなく戦いたいと望む。