パンチ、ヒザ蹴りでボディを攻めていったカイトこと福田(右)が危なげなく判定勝ちを収めた 撮影/安村発
SUK WAN KINGTHONG -step by step-
2021年10月10日(日)東京・後楽園ホール
▼第8試合 56.5kg契約 3分3R
○カイト・ウォーワンチャイ(=福田海斗/キング・ムエ/元True4Uバンタム級&スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-28×2、30-29
×クンナムイサン・ショウブカイ(タイ/尚武会/元MAXムエタイ・フェザー級王者)
カイトこと福田海斗はタイで活躍を続ける日本人選手。中学1年生でタイにてプロデビューし、タイで試合を重ねてルンピニーとラジャダムナンのランキングに何度も名を連ねる。2015年3月、WPMF世界フライ級王座獲得。同年11月には藤原敏男以来となる、日本人2人目のルンピニー&ラジャダムナン2大殿堂同時ランクインを果たし、12月にはタイ国プロムエタイ協会フライ級王座も獲得。同年の最優秀外国人選手に選ばれた。
2018年9月にTrue4Uスーパーフライ級王座を獲得、2019年10月には日本の『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6』でルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者ルンナライをKO撃破し、True4Uバンタム級王座を奪取するなど、本場タイのムエタイで最も活躍する日本人選手として知られる。新型コロナウイルスの影響でタイでの活動がままならず、2020年10月からは国内のリングで活躍。大崎孔稀に土をつけられたが、現在は2連勝中。
クンナムイサンは1月のジャパンキックで馬渡に判定負け。左右フックで前に出て、首相撲になるとヒジを狙った。6月の『BOM』では渡辺優太と3分5Rを戦うも判定負けを喫している。
1R、右ローを的確に蹴るカイトに、クンナムイサンは右ミドル、ローとゆったりしたリズムの攻撃で様子を見る。カイトは徐々に手数を増やしていきプレッシャーを強める
2R、左ミドルで突き放そうとするクンナムイサンに、カイトはさらにプレッシャーを強めて右ボディストレート、テンカオ、組んでのヒザを蹴って完全に主導権を握る。
3R、左ハイを蹴るクンナムイサンに対し、カイトはボディストレート、パンチ主体の攻めから組んでのヒザ、さらに蹴り足をキャッチしてのコカしと相手にペースを握らせない。終了間際にもカイトがパンチ連打でクンナムイサンを追い込む場面を作り、カイトが危なげなくフルマークの判定勝ちを収めた。