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【ONE】 猿田が王者パシオに1R TKO負け、内藤が元世界王者ペッダムを破る!オク・レユンがクリスチャン・リーに5R判定勝ちで王座奪取、元RIZINアミールがKO負け、柔術世界王者ブシェシャが一本勝ち

2021/09/24 20:09
【ONE】 猿田が王者パシオに1R TKO負け、内藤が元世界王者ペッダムを破る!オク・レユンがクリスチャン・リーに5R判定勝ちで王座奪取、元RIZINアミールがKO負け、柔術世界王者ブシェシャが一本勝ち

(C)ONE Championship

 2021年9月24日(金)「ONE: REVOLUTION」がシンガポール・インドアスタジアムにて開催された。日本から猿田洋祐内藤大樹が出場した。

ONE: REVOLUTION 速報

9月24日(金)シンガポール・インドアスタジアム
ABEMA生中継(19時30分~26時)

【メインカード】

▼ONE世界ライト級(※77.1kg)選手権試合 5分5R
×クリスチャン・リー(米国/シンガポール)王者 76.50kg, 1.0044
[判定0-3]

〇オク・レユン(韓国)挑戦者 77.10kg, 1.0229
※オク・レユンが新王者に。

◆クリスチャン・リー
「ライト級のほぼ全員を倒してきました。でも相手のオク・レユンはタイトル挑戦に相応しいパフォーマンスをこれまで見せてきましたね。この試合に向けて人生で一番と言っても過言でないくらいタフなトレーニングを積んできました。ベルト防衛に向けて準備万端ですし、ファンのために素晴らしい試合をしたいと思っています。どの試合でもタイトル防衛戦でも、プレッシャーはどんどん上がっていくものです。この試合に向けても同じです。この試合に向けてきついトレーニングをやってきたので、あとは試合の夜に結果を残すだけです」

◆オク・レユン
「クリスチャンは若くてスピードのあるファイターですね。爆発的な試合を見せます。“アンダードッグ”なんて言葉はただの肩書きのようなもので、僕もクリスチャンもこの試合に出る資格がありますよね。同じグローブを着けて、同じ制限時間内で、同じサークルケージの中で戦う。その上で、どちらのファイターが優れた選手なのか、それが大事なことです。この試合で勝ってアンダードッグという印象を打ち消せれば良いと思っています」

 メインイベントでは、ONEライト級世界王者クリスチャン・リー(米国/シンガポール)が、ランキング3位のオク・レユン(韓国)を相手に、3度目のONEライト級世界王座防衛戦に臨む。

 リーは、2019年5月に青木真也をTKOに下し、ライト級王座を獲得。2019年10月にONE4連勝中だったザイード・フセイン・アサラナリエフに判定勝ちしGP王者にも輝くと、2020年10月に当時14勝無敗だったユーリ・ラピクスを1R TKOに下し、初防衛に成功。2021年4月の前戦「ONE on TNT」では、ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)を1R、左フックからのパウンドで73秒 TKOに降し、2度目の防衛に成功している。

 対するオク・レユンは韓国ライト級最強ファイター。2019年3月のHEATでトム・サントスを苦しめるなど実力者ぶりを示し、2020年7月の韓国Double Gで、モンゴルのブレンゾリグ・バットムンクとの再戦をリアネイキドチョークで一本勝ち。同年11月にはGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンにも判定勝ち。

 2021年4月の「ONE TNT 3」でONEデビューを果たし、ダゲスタン出身のマラット・ガフロフに判定勝ち。2021年4月の「ONE on TNT 4」でエディ・アルバレスから1Rにダウンを奪い判定勝ちをマークし、ONE2連勝、MMA4連勝中だ。

 1R、上下にレベルチェンジをゆっくり見せるクリスチャン。オク・レユンは右ローから入る。徐々に詰めるクリスチャンは金網詰めてダブルレッグへ、そこにヒザを狙うオク・レユンだがクリスチャンがテイクダウン。

 尻餅つき立ち上がるオク・レユンのバックを奪い、横に崩して右足をかけるもいったん外して両足をかけようとするが、オク・レユンもかけさせず。

 再度背後から崩して立ち上がり際に左足をかけようとするクリスチャン。正対したオク・レユンの右手を背中越しにつかむが外して右を振るオク・レユン。

 なおも右で差して組むクリスチャンを小手に巻いて突き放すオク・レユン。クリスチャンは右ハイ。ブロッキングするオク・レユンに、今度は右上段のブラジリアンキック。ワンツーを振るが、オク・レユンも前手の左フックを狙う。

 2R、右ローを当てるオク・レユン。左の踵落としを着地して歩くと、右を振って四つに。しかしオク・レユンもそこに対応。バックを取らさずスタンドに。クリスチャンは大きな左右を振る。

 圧力をかけるオク・レユン。右から左で詰めて左ミドルに繋げる。右にサークリングして避けるクリスチャン。クリスチャンの左右に右の跳びヒザ蹴りを狙うオク・レユン。クリスチャンの大きな右をかわす。

 クリスチャンの右ローに右を返すオク・レユン。ワンツーから跳びヒザで詰めるが、それをキャッチしたクリスチャンがテイクダウン! 背中に跳び乗りリアネイキドチョークを狙うが、右足をかけさせず、正対して首を外すオク・レユンは首相撲ヒザ! クリスチャンは動きが鈍くなる。

 3R、中央を取るオク・レユン。左の蹴りを見せるクリスチャンだが、オク・レユンの右の鋭さが増す。さらに右ヒザも。クリスチャンはダブルレッグに入るが、切るオク・レユン。右の打ち合いはオク・レユン! ヒザが落ちるクリスチャンは下がる。右を当てヒザを突き前に出るが、そこに右ストレートはクリスチャン! ダウンしたオク・レユンにギロチン、ダースチョークを狙うが、オク・レユンも首を外してスタンドに!

 右ハイを打つオク・レユン。クリスチャンのダブルレッグは勢いが無い。疲労が見えるクリスチャン。前に出るオク・レユンは右ハイ、右ロー。クリスチャンも下がりながらも左の蹴り。しかし勢いにかける。右ボディストレートを当てるオク・レユンは右ストレート、さらに右ボディ、左ミドルと攻める。

 4R、左右で前に出るクリスチャンだが大振り。しかし押し返すオク・レユンは右に勢いがある。左ジャブを突くオク・レユンも単発。どこで勝負をかけるか。大きな右を振るクリスチャン。回るオク・レユンは頭を下げるクリスチャンに右ヒザをかすめる。

 クリスチャンはパンチに軸がブレるように。左ジャブから右ストレートはオク・レユン! クリスチャンも右を返す。右ストレートを当てるオク・レユン、さらに右跳びヒザ! 左ハイ。ブロックして凌ぐクリスチャン。クリスチャンの左をかわして右ハイを打つオク・レユンだが空振り。

 最終ラウンド。左ジャブをダブルで突くオク・レユン、右にも繋げる。左ローを返すクリスチャンだが、オク・レユンは左ボディを突く。左の蹴りからダブルレッグに入ったクリスチャンだが、切るオク・レユン。クリスチャンは離れる。左の踵落としは空ぶり。

 オク・レユンも右に回りながらジャブ。クリスチャンは右を振って足を取りに行くが切るオク・レユン。手数を出したいオク・レユン。クリスチャンに左のカウンター。右は勢いがあるクリスチャン。オク・レユンは左の蹴りを繰り出すが軸がブレる。右を当てたクリスチャン! 一瞬グラつき下がったオク・レユンは打ち合いから右跳びヒザを2度目もクリーンヒットせず。

 苦しい5Rを戦い抜いた両者。互いにダウンを奪うも、オク・レユンのそれはヒザを落とさせ、クリスチャンは背中をつかせるダウンだった。2Rのリクリスチャンのリアネイキドチョークはニアフィニッシュと見られるか。エスケープしたオク・レユンは中盤以降、スタミナが落ちたクリスチャンの組みを切り打撃を当てている。そして最終Rに右を当てたのはクリスチャンだったが、果たして判定は……。

 判定は「3者全員」とコールされてから「ニュー」とオク・レユンを支持。クリスチャンの地元ともいえるシンガポールでの勝利に、オク・レユンは少し驚きの表情を浮かべつつ舌をペロリ、笑顔を見せた。

 試合後、新王者はケージの中で「クリスチャンをすごくリスペクトしているからタイトルを取ってどう言っていいか分かりません。判定では自分が勝っていると思いました。もっと楽しい試合をしてみんなを喜ばせたいです」と語った。

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