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【ONE】 猿田が王者パシオに1R TKO負け、内藤が元世界王者ペッダムを破る!オク・レユンがクリスチャン・リーに5R判定勝ちで王座奪取、元RIZINアミールがKO負け、柔術世界王者ブシェシャが一本勝ち

2021/09/24 20:09

▼ONE世界ストロー級(※56.7kg)選手権試合 5分5R
〇ジョシュア・パシオ(フィリピン)王者 56.65kg, 1.0053
[1R 3分38秒 TKO] ※右ストレート→左右ラッシュから左パウンド連打

×猿田洋祐(日本)挑戦者 56.45kg, 1.0018
※パシオが3度目の防衛に成功

 ONE世界ストロー級タイトルマッチで、日本から猿田洋祐が王座返り咲きを懸けて参戦。ジョシュア・パシオ(フィリピン)と3度目対決に挑む。

 前日会見では、ラバーマッチに挑む猿田は、「前回は自分がチャンピオンとして、ジョシュア・パシオ選手と戦いましたけれど、今度は自分がチャレンジャーとして戦いますので、今回はメンタル面の強さが違うと思います。前回の試合では、自分の強みであったメンタルの部分を出すことが出来なかったので、今回はジョシュア・パシオ選手を海の底に沈めるようなイメージで、海の底で我慢くらべ、どっちの息が続くのかのようなメンタルの勝負をしたいと思っています。この勝負に勝って、自分は次のステージ、自分が戦いたいデメトリアス・ジョンソンとの対戦をアピールしたいと思っています」と意気込みを語った。

 対するパシオは、「1年8カ月ぶりにここに戻ってきました。本当に嬉しいですし、ONEで戦うことがとても楽しみです。前回の猿田との再戦から約2年が経っていますが、過去の試合でもわかるように僕たちは成長して、より良い格闘家になっています。毎日、毎日、レベルアップすることにおいて、とてもモチベーションが高いです。試合でその成果をお見せします。爆発的な試合になるでしょう」と激闘を予告。

 さらに、「ここに戻って来るまではパンデミックで大変な期間でした。今年前半には新型コロナウィルスにも感染しました。でも僕らはサークルの中でも実際の生活でもファイターですから、コロナにも打ち勝って、メンタル面もフィジカル面も100%の状態です。あとはやるだけです」と、コロナに感染したことを告白しながらも、体調は万全であることを語った。

 また、「これまでの人生の半分の期間を格闘技に捧げてきました。プレッシャーなんて友達のようなものだし、自分が歩んできた道の一つですね。そして、自分のチーム、チームラカイの仲間達には自信があります。近い将来彼らもチャンピオンになるはずです」と、ラカイで積み上げてきた練習に自信を見せた。

 2017年10月に修斗世界ストロー級王者となった猿田は、2018年12月からONEに参戦。いきなり元ONE世界ストロー級王者アレックス・シウバを判定で破ると、2019年1月に王者パシオと初対戦。猿田がスプリット判定で勝利、ONE世界ストロー級王座を獲得した。

 しかし、3カ月後の2019年4月のダイレクトリマッチで、パシオに4R KO負けで王座陥落。その後、2019年10月にPANCRASE王者・北方大地に2R TKO勝ち。2020年9月に内藤のび太に判定勝ちで2連勝。パシオとの3度目の対戦に臨む。

 また、8月13日の「ONE:BATTLEGROUND 2」解説を務めた猿田は、「キャリアを終えるまでに最後にやりたい選手が3人がいて、ジョシュア・パシオ、ジャレッド・ブルックス、デメトリアス・ジョンソンとは戦いたい」と語っており、王座奪還で集大成に向かえるか。

 対するパシオは、フィリピンのルソン島北部バギオ出身、チーム・ラカイ所属でウーシューベースの王者。2016年10月、当時ONE世界ストロー級王者だった内藤のび太が持つベルトに挑戦したが、リアネイキドチョークで一本負け。

 2018年9月に、再び内藤と世界王座を争い、悲願の王座を獲得した。初防衛戦で猿田洋祐に敗れたものの、2019年4月の再戦でベルトを取り戻している。

 その後、2019年11月にレネ・カタランに2R 肩固めで一本勝ちでストロー級王座防衛。2020年1月には、アレックス・シウバとの5Rの死闘もスプリット判定で制し、2度目の王座防衛に成功している。

 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る猿田。左の前蹴りはパシオ。右をかわす猿田に左ミドルを打つ。詰める猿田は前手の左フックを振る。さらにローを打つが、その蹴り足を取りながらパシオは右! 一瞬、ダウンした猿田はすぐに立ち上がり正対する。

 左から右で入る猿田にカウンターの左を狙うパシオ。パシオの右ローを掴もうとする猿田。続く右ローはヒザを引いてかわす。ワンツーの右フックは猿田。

 かわすパシオは右ロー! 猿田も右ローを返すが、そこにパシオはカウンターの右ストレート! 効かされた猿田が背中を見せて後退もふりむきざまに右バックフィスト。しかし、そこに左フックを合わせたパシオに、猿田は金網際でダウン。すぐに立ち上がった猿田にパシオは右を当てて、金網に詰めて、片ヒザ立ちの猿田に左の連打! レフェリーが間に入った。

 1年8カ月ぶりの試合で3度目の防衛に成功したパシオは、サークルケージの中で「1Rで勝てたこと、この機会を与えてくれたことに感謝します。2度目の対戦で、相手の戦い方は把握していた。練習してきたカウンターを試合で見せることができた。大変だったけど、どんな状況でも戦えることをフィリピンの皆に見せたかった。僕がチャンピオンであることを証明出来た」と語った。

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