▼第5試合 アトム級(-46kg) 3分3R延長1R
○平岡 琴(TRY HARD GYM/同級2位)
判定3-0 ※30-28×3
×奥脇奈々(エイワスポーツジム/同級7位)
平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。昨年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れると、同年8月にerika(※名前の後にハートマーク)、10月にはsasoriに判定負け、今年4月には小林愛理奈に判定2-0で惜敗と泥沼の4連敗中。しかし、小林との試合は両者一歩も退かない打ち合いとなり、早くも女子の年間ベストバウトとの声もあがったほど。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”だ。戦績は9勝(3KO)7敗1分。
奥脇はジュニアキック出身で、2017年1月にプロデビュー。アグレッシブな打ち合いを好む“バチバチ打ち合い娘”。2019年12月に世界三冠王・伊藤紗弥に挑むも判定で敗れ、2020年12月にはRISEの「アトム級(-46kg) NEXT QUEEN トーナメント 2021」の1回戦で小林愛理奈に敗れた。前回の試合は6月27日のNJKFでミネルヴァ・ピン級王者Ayakaと対戦するも敗れ、平岡と同じく泥沼の4連敗中。戦績は4勝11敗。
1R、互いにジャブ&ローだが距離が合っていない。奥脇は前に出てくる平岡の攻撃を待って右のカウンターを狙い撃ち。平岡はもらって気にせず前へ出て左三日月を突き刺す。コーナーへ詰めての連打を繰り出す平岡は右ハイも軽く当てる。前へ出て奥脇にコーナーを背負わせた平岡が優勢を印象付けた。
2R、圧力を強める平岡は三日月やヒザをヒットさせ、奥脇にロープを背負わせて右ストレート、左フックと連打を見舞う。さらに後ろ蹴り、後ろ廻し蹴りを見せる。平岡が連打をまとめるとロープを背負う奥脇は棒立ち気味となり、離れるのが精一杯に。
3R、奥脇は強い右ロー、右ミドル、右ストレートで反撃を開始。前にも出る。平岡は右ストレート、左三日月で迎え撃つ。ジャブで前に出る平岡は左フック、奥脇は下がる。残り30秒、左右フックで前に出る平岡は奥脇がガードを固めると三日月蹴りと後ろ蹴りでボディを攻め、ロープを背負わせると連打。
終始圧力をかけて攻め続けた平岡が判定勝ちで連敗を脱出。マイクを持つと「最近なかなか勝てなくて正直限界かなと思った時期もあったんですが、たくさんの人に支えられて復活することが出来ました。後楽園ホールで女子だけの大会が26年ぶりということで女子が注目されるのは嬉しいけれど、ここがゴールじゃないし、もっとGIRLS POWERを大きくして行かないといけない。私たちは出来ると信じているので、ついてきてくれると嬉しいです」とメッセージを送った。