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レポート

【RISE GP】寺山日葵が小林愛三に僅差の勝利、宮﨑小雪が伊藤紗弥を延長戦で振り切る、AKARIがKO勝ち、村上悠佳がKINGレイナとまさかの寝技に

2021/09/12 19:09

▼セミファイナル(第7試合)SuperFight! -46.5kg契約 3分3R延長1R
○宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISEQUEENアトム級王者)
延長R 判定2-0 ※10-9×3、10-10
×伊藤紗弥(尚武会/BOMピン級王者)
※本戦の判定は30-29、29-30、30-30。


 宮崎は“宮崎姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、今年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝した。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就いた18歳。戦績は5勝1敗1分。


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまったが、今年4月の『ムエローク2021』ではムエタイルールでAyakaにリベンジ成功。BOM女子ピン級初代王座も獲得した。7月には初のオープンフィンガーグローブマッチに挑み、女子二冠王MIREYに勝利している。戦績は18勝(4KO)5敗2分。


 1R、サウスポーの宮崎に右ミドルを蹴っていく伊藤。宮崎は右へ動きながらワンツーを放つ。ジャブから相手の左側へ入っていき、左を打つ宮崎。


 2R、宮崎は伊藤の左側に入り込みながら前へ出てワンツー、伊藤は右ミドル、前蹴りを蹴るが宮崎は入り込んでくる。右へ回り込もうとする宮崎に、先に左へ回り込んだ伊藤は宮崎の左ミドルに右ストレートを合わせて仰け反らせる。宮崎のパンチをブロックしながら右ストレートを出す伊藤、宮崎も左ボディストレート。伊藤は右ミドルを蹴っていき、右ストレートにつなぐ。


 3R、ストレート連打で入り込んでいく宮崎。伊藤も右ミドルを蹴る。右のカウンターを合わせられる宮崎だが、すぐに回り込んで追撃を許さない。宮崎が左をヒットすれば伊藤は右をすぐに打ち返す。右へ回り込んでいく宮崎に伊藤は左ミドル、そしてヒザ蹴り。


 しかし、伊藤には組んでの攻撃が多いとの注意が与えられる。イエローカードに。蹴る伊藤だが宮崎は動いて当てさせない。伊藤の右ミドルに左ストレートを打つ宮崎。本戦の判定は三者三様のドローで延長戦へ。


 宮崎は距離を一気に縮めて接近戦でパンチを当てる戦い方に変える。伊藤も右ストレート、左フックを打ってヒザへつなぐ。詰める宮崎がヒザ蹴り、左ミドルを当てて伊藤がクリンチの展開が続く。宮崎がワンツーをヒットさせ、さらに回り込んで一発当てて組み付く。パンチでプレッシャーをかけていく宮崎に伊藤はヒザ蹴り、ミドルを蹴るが終盤は宮崎のパンチのヒットが目立ったか。


 判定は2-0で宮崎が伊藤を振り切った。マイクを持った宮崎は「チャンピオンとして初めての試合でプレッシャーとか多くて、不安だったんですが、それを乗り越えて勝利することができてよかったです。延長の判定2-0でチャンピオンとしてまだまだと思うので、もっと頑張らないといけないんですが、RISEの強さを証明できるように頑張ります、これからもRISEを、女子格闘技を盛り上げていけるように頑張ります」と涙ながらに語った。

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