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【RISE】103秒のダウンの応酬で工藤政英がKO勝ちで初防衛、知花デビットが良星との延長死闘制す! 竜哉と数島はドロー、極真・南原健太はKOデビュー=7.28後楽園「RISE 151」

2021/07/28 18:07
【RISE】103秒のダウンの応酬で工藤政英がKO勝ちで初防衛、知花デビットが良星との延長死闘制す! 竜哉と数島はドロー、極真・南原健太はKOデビュー=7.28後楽園「RISE 151」

王者・工藤が先制のダウンを奪われるも3度倒し返しての逆転KO勝ち 撮影/安村発

RISE 151
2021年7月28日(水)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第8試合)RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
○工藤政英(新宿レフティージム/王者)
KO 1R 1分43秒 ※3ノックダウン

×竹内将生(エイワスポーツジム/Bigbangフェザー級王者/挑戦者・同級1位)
※工藤が初防衛に成功。


 工藤は2018年6月に王者となったが、その後はワールドクラスの相手に3連敗。復活をかけて臨んだ2019年5月のタリック・トッツ戦でKO勝ちして連敗を脱出すると7月にはスアキムをKO寸前まで追い詰めたタリソン・ゴメス・フェレイラをも下した。しかし、9月のONEでムエタイのトップファイターであるパンパヤックに敗れ、2020年7月のRISEではNKBフェザー級王者・高橋亮と延長戦の末にドロー。なかなか波に乗れない状態が続いたが、今年1月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・大田拓真、4月には田渕神太を共に判定3-0で破って連勝した。今回が初防衛戦。戦績は21勝(13KO)11敗4分。


 挑戦者の竹内はBigbangフェザー級王座、MA日本スーパーバンタム級王座などを獲得してきたムエタイスタイルのファイターだが、RISEルールにも適応。DEEP☆KICK暫定王者の宮崎就斗からパンチでダウンを奪い判定勝利を収めると、今年1月の次期王者挑戦者決定戦では門口佳佑に判定勝ち。挑戦権を獲得した。23勝(6KO)13敗2分。


 1R、開始と同時に竹内がワンツーで仕掛ける。工藤はジャブとローで立て直すが、工藤の右ローに竹内が右ストレートを合わせてダウンを奪う。再開後すかさずラッシュをかけて倒しに行く竹内は左右フックとヒザ。しかし、今度は工藤がヒザ蹴りに来た竹内からショートの右フックでダウンを奪う。


 立ち上がると打ち合いを仕掛ける竹内だが、工藤の右ストレートで2度目のダウン。またも立ち上がった竹内はここで守りに入るのではなく真正面からの打ち合いを挑み、工藤もこれに応える。そして左フックをフルスイングする竹内に工藤の右フックが炸裂し、3度目のダウン。工藤のKO勝ち。


 壮絶な打ち合いでの初回KOに場内から拍手が沸き起こる中、その腰に再びベルトを戻した工藤。マイクを持つと「1Rから来るとは思っていなかったので、このベルトにかける意気込みを感じました。竹内選手がいたからこういう試合になったと思います。ありがとうございます。初防衛戦をしてないので3年間の長期政権を築くファンタジスタだったんですが、やっと初防衛ができました」と話し、チームの仲間たちに感謝の気持ちを述べた。


 そして「初防衛を目的に頑張ってきたのでやりたい選手とか決まってないので、会長と相談して今後の展開を決めたいと思います」と、次の目標はこれから考えると語った。

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